パタゴニアの風

 冬になると強くなる偏西風。自転車の最大の敵は向かい風です。上り坂はいつか終わりが来ますしコース取りで回避することも出来ますが向かい風はそうはいきません。日曜日の練習会もこの時期は寒さも応えますが風にも悩まさせます。
 で、思い出すのがパタゴニアの風です。南米大陸の南緯40度以南をパタゴニア地方と呼ぶのですが別名風の大地とも呼ばれていて一年中強い西風が吹くことで有名です。ついこの前日本列島を襲った爆弾低気圧。岡山辺りの最大瞬間風速が30m/s位だったと思うのですがそれが年中吹いています。
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 なので木は真っ直ぐに成長できず傾いて立っています。ひどい時には自転車を支えて立っているのがやっとで一歩も前へ進めないこともありました。
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 町から町まで500キロ。その間道沿いに人が住んでいたのは5カ所くらいだったかな?耐える事、歩みは遅くとも前へ進んで行けばいつかは目的地にたどり着くことを学んだ旅でした。


 いま大学時代の後輩が夫婦でパタゴニアを目指して走っています。12月13日に日本を発っていたのですが先日SNSを通じて近況が届きました。パタゴニアに着くのはまだ一か月以上先だと思いますがしっかり風の洗礼を受けて瞬間瞬間を楽しんできてほしいと思います。
 それとこれは他のサイクリストの方ですが動画を撮っている方があり臨場感がしっかりと記録されているので貼り付けておきます。

 最近はこんなツアーもあるようです。時間とお金がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょう。