これが最後?フィルムスキャナー。

これまで何度かフィルムのデジタル化についてこのブログで書いてきました。
 2002年に購入したキャノンのCanoScan FS4000USが私の評価基準です。当時はまだフィルムのデジタル化に需要があったので多くのメーカーがフィルムスキャナーを作っていました。ですが時代は進みデジタルカメラが全盛になってフィルムスキャナーの需要が激減?その後2台買い換えましたが納得いく仕上がりにはなりませんでした。
 ごく最近ふとしたことでフィルムスキャナーが気になり調べるとエプソンから家庭用ハイエンドモデルが出ているではないですか!フィルムのデジタル化で重要なのはピントと色の情報をいかにこぼさず取り込めるかです。
 今後家庭用のフィルムスキャナーが大きく進化することはなさそうなので悩んだ末思い切って購入しました。
エプソンのGT-X980です。メーカーサイト
比較してみました。


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 初代CANON CanoScan FS4000US 今見ると青かぶりがありますがピントは一番良いです。色々試しましたがピントはこいつが一番です。さすがフィルム専用スキャナーです。
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 二代目CANON CanoScan 9000F フラットヘッドスキャナーです。ピントが甘いのが最大のネックでした。シャープネス処理でどうにかこうにか救えるかなあ?というレベルでした。
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 三代目OpticFilm 8200i Ai 海外製品に手を出しましたがやっぱり満足いく仕上がりにはほど遠い。シャドー部のつぶれと色飛びは致命的でした。
しばらくフィルムスキャン熱は冷めていましたが…。
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 これが最新機種です。エプソン GT-X980 フラットヘッドですがフィルムホルダーにアクリル板がありフィルムの歪みを矯正してくれます。
 ドライバ側での色補正は一切なし。フォトショップでレベル補正とアンシャープマスク処理。そしてスタンプツールでごみ取りを。一見地味な画像ですが情報量は多いです。手前の白い花の花びらもギリギリ白飛びしていません。ピントは等倍でCanoScan FS4000USの画像と比較すると少し甘いのですが満足いくレベルです。
 
作例その2
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 右が GT-X980の画です。彩度は低いですが最近はこうした色が好みです。右奥の白いコートのおばさん。ここも白飛びせず情報が残っています。2002年に撮影した写真なので2枚のスキャンした日時には13年の開きがあります。フィルムの劣化は当然あるでしょうからこれだけの色情報を引き出せているのはすごいです。
作例その3
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 右がGT-X980です。シャドー部の階調は互角、ハイライト部は最新機種の方が上ですね。
作例その4
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 ネガフィルムにもチャレンジ。ネガはさらに時代が遡る上にカメラ機材が貧弱なため色々と元データに難があります。こちらはドライバ側の色補正に頼る方が結果が良さそうです。渋峠の古い標識のネガが見つかったのが収穫!20年前ですね。