土佐伊予海山峠旅2016 その6

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 ここから旧西海町(船越半島)、愛媛県南西端の高茂岬を回る予定です。ここは大学2回生の時の四国学生サイクリングラリーで走った場所です。高知大学と高知女子大が主管で1回生の時から先輩方と企画し下見をし準備をしてきました。当時高知大、高知女子大、香川大、徳島大、愛媛大、松山大のサイクリング部が加盟していました。この時は総勢100名位だったでしょうか。
 ラリーはもともと再び集まるという意味だそうで確かに集合して班に分かれて走ってまた集まるというイベントだったので正しいですね。
 という訳で懐かしい思い出の地を20年振りに走ります。当時とは逆回りです。
 今いる県道7号を下ってきた所から岬のある半島の入り口の船越地区に至るルートはいくつもあります。地形図を載せてみます。

 広い道なら国道に出て元有料道路の県道320を行くのが良いのですがツーリングとしての魅力は今一つ。なので今回は深浦から峠を越えて県道34で船越まで走ることにしました。峠道は今は町道ですが旧国道56号のようです。


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 深浦地区に入るとものすごく急でまっすぐな石段と鮮やかな赤い鳥居が目に飛び込んできました。蘇我神社の石段です。カメラを構えるために立ち止まるとちょうど車が止まり中からおじいさんと小さい孫2人が下りてきました。孫2人が石段を上り始め下でおじいさんが見守ります。女の子の方が上ったものの怖くなって降りられなくなりお兄ちゃんに手を引かれて何とか降りてきます。ほほえましい光景で下で見ているとおじいさんに話しかけられました。どこからきてどこへ行く。そんなよくある会話です。
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 せっかくなので上ってみました。最後は美しい曲線でカーブしてお社へ。
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 上からの眺め。海がすぐそこです。
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 自転車に戻り集落を抜ける峠道へ。
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 標高40m、右にカーブして唐突にトンネルが現れます。狭いです。先がまったく見えません。車だと大変そう。
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 深浦隧道。昭和16年5月竣工。延長298.5m、幅員4.5mです。旧国道56号です。今は国道はバイパス化されています。でも生活道のようで写真を撮っている間にも数台車が通過しました。今回はトンネルではなくさらに旧道の峠を越えます。
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 標高は60m。典型的な切通しの峠です。地形図にも名称はないので名無し峠かと思ったのですが検索すると愛媛県生涯学習センターのHPにこんな記事がありました。面白い記事なのでぜひご一読を。この記事によるとこの峠は西が峰峠と呼ばれていたようです。是非地形図に記載してほしいです。
 走りながら歴史に思いを馳せるのもサイクリングの魅力の一つです。そして走り終えてから記事にすることで新たな発見があるのも面白いですね。
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 峠を下ると蓮乗寺です。深浦の漁村然とした風景から一変よくある住宅地に下りてきたので驚きました。石段を下って船越方面の県道に合流しました。
その7へつづく