土佐伊予海山峠旅2016 その14

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 県道44号大洲野村線は大洲街道と呼ばれる旧街道に沿う道だそうです。船坂という集落から九十九折れが始まります。ここが西予市と大洲市の境界でした。峠ではないんですね。集落の中を縫うように緩やかな坂道が続きます。
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 船坂集落の1番上からこれまで上ってきた道筋と周囲の山並みを見渡すことが出来ました。
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 道は針葉樹の森の中へ。名もない峠を越えて500mほど下ると目的の分岐です。地形図だと三叉路なのですが実際は四叉路でした。右の県道308号蔵川大谷線へ。
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 平均勾配10%の激坂を1キロ上ると水が峠です。標高490mはこの日の最高到達地点でした。思いがけず峠名が彫られた立派な石碑がありました。水サミット記念だそうです。地形図だと水が峠ですが石碑は水ヶ峠。まあどっちでもいいか。
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 峠は四叉路でうち二本が未舗装路でした。特に写真の大貸方面へ下る道の雰囲気の良さに強く惹かれましたが予定コースではないために断念。まあいいや。また来よう。走りたい道がまた一つ増えました。


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 県道に沿って下って行っても良いのですが小藪温泉に立ち寄るため白石集落から再び小さな峠越えです。
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 上小藪、中小藪、下小藪と下って行くと目的の小藪温泉があります。ここを訪ねるのは1994年以来です。大学1年生の時の春、山陰合宿前の事前サイクリング。前日工事中で浸水した土屋トンネルを越えた時に冷やした足を温めるために立ち寄ったのです。確か当時の地図だとこの辺りに温泉はここ1つだけでした。なので小藪温泉でなければと思っていた訳ではないので着いた時の建物の歴史ある佇まいに驚いたものです。
 今回着いた時もあまりに静かなのでお正月休みなのかな思ったのですが恐る恐る引き戸を開けると営業していました。
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 無色無臭透明なアルカリ性単純泉。男湯は檜風呂です。自然光を生かした落ち着いた雰囲気。木造3階建の本館は有形登録文化財に指定されています。つい休憩室のソファーでまったりしてしまいました。
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 本館全景。一度泊まってみたいものです。
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 温泉のある下小藪のすぐ南の山の斜面に十二月野と書いて「しわすの」と読む地名があったので気になって上ってみました。道路標識には師走野となってましたがこれでは風情がない。受ける印象がまったく違います。小さな溜め池がいくつかある日当たりの良い山上の集落。特に何かある訳ではないのですが良い寄り道でした。
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 肱川まで下り国道は避けて県道32号肱川公園線を内子まで北上。午後5時前に無事内子駅に到着。今回の旅を終えました。先に自転車をばらしていると5時ちょうどで売店が閉まってしまいました。。。
なかなか進まない更新にお付き合い頂きありがとうございます。
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