秋の瓶林サイクリング&石鎚山トレッキング その1

 昨年も同時期に走った町道瓶ヶ森線(通称かめりん)へ今年も行ってきました。初めて走ったのが大学1回生の1994年。当時は未舗装でした。数えてみると今回が11回目の再訪?この時期は紅葉もありますが何と言っても目当ては東黒森~自念子ノ頭の標高1700mの稜線直下のスカイラインの眺めです。別名UFOライン(雄峰ライン)とも呼ばれ近年全国区になりつつあります。岡山の情報誌の表紙にもなっていましたよね。
 未舗装路だった頃はあまり気に留めていなかった風景が舗装されることにより多くの人に知られることになりました。なぜこんな山奥の山頂付近に車道があるのだ?という疑問は昔からずっとありますが自転車で走ることが出来る道では世界に誇れる絶景ルートだと思います。
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 10月24日早朝、5時27分発のマリンライナー1号で坂出へ。
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 3分の乗り換えで特急いしづち103号へ乗り換えます。ホームが違うので階段を下ってエスカレーターで上ります。すでに待機している車両に乗り込むと同時にドアが閉まりました。走る必要はないですが寄り道や休憩をしている時間の余裕はありません。利用される方はお気を付け下さい。四国の特急は輪行した自転車はデッキに置くことになります。人が通れるスペースはありますがドアが開くときは反対側へ移動することもあります。倒れないように必ず手すりに固定して下さい。


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 7時33分伊予西条駅着。この日の天気は好転して快晴。絶好のサイクリング日和となりました。駅のホームを繋ぐ跨線橋の窓からこれから上る山並みが綺麗に見えています。
 改札を抜けて駅前で自転車を組み立てます。駅からはぞくぞくと出勤の方や登校する学生服の集団が出てきては去っていきます。エキナカのパン屋と向かいのコンビニで買い出しをして8時20分スタート。
この日のルートはこちらです。

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 駅前までブルーラインが伸びていました。やるな愛媛県!寒風山トンネルまでは約17キロ。
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 加茂川橋を渡り国道194へ。ここから山が見えると期待が高まります。
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 9時40分、新寒風山トンネルの入り口に到着。町道瓶ヶ森線に行くためには旧寒風山トンネルまで上らねばなりません。去年は愛媛側を上ったのですが今年は久し振りに高知側を上りたくなり新トンネルを抜けて高知側に行くことにしました。愛媛側の旧道は通行止めになることが多く2005年に走った時は高知側から上ることを余儀なくされました。これまで新トンネルを抜けて高知側から上るのはなんとなく遠回りをしているという感覚があったのですが去年の考察でほぼ距離が同じであることが分かっています。
 新寒風山トンネルは延長5432mで自転車が走れるトンネルでは日本最長です。愛媛から高知に抜ける場合平均3.5%の上り勾配です。一直線の5キロの山岳個人タイムトライアルは思った以上に足に堪えました。
 どこまで走っても出口が見えません。交通量は多くないでが時折車が抜いて行きます。片側一車線。中央線には凹凸があり車のタイヤが踏むと走行音が変わります。その音の変化で後続車が私に気づいてくれて中央線を越えて避けてくれているのだなと分かるのです。
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 トンネルを抜けてすぐの旧道の分岐で休憩。そのまま上り続ける元気がありませんでした。伊予西条駅で買ったカレーパンを食べて再出発。高知側は南斜面なので明るい雰囲気。それを期待していたのですが消耗が激しく景色を楽しむ余裕がありません。正直ここまでとは思いませんでした。2005年はテントを積んでこのトンネルを上ったのですが苦しかった印象がないのです。まあ年を取ったということでしょうね。
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 去年より20分遅い11時12分に旧寒風山隧道の駐車場に到着。ここにはトイレを水場があります。平日なので期待はしていなかったのですが寒風茶屋が営業していました!ここでしっかり休憩、補給しなければこの先の行程を楽しむことは出来ないと思い茶屋の中へ吸い込まれていきました。
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 数日前にこのルートを走られたお客様の情報をもとにまずはシソジュース。おでんは残り少なくいろどりのない玉子、大根、ジャガイモの3つ。写真には写っていないですが松茸ご飯のおにぎりを注文。店内で食べていると何とお味噌汁の差し入れが!ありがとうございます。キノコや根菜がたっぷり入っていてとてもおいしかったです。生き返りました。
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 11時49分に再出発。ここからが町道瓶ヶ森線です。
その2へつづく