7時8分岡山発のJR特急南風1号高知行きに乗り込み出発。1時間39分でこの旅のスタート地点徳島県は大歩危駅に到着。時刻は8時47分です。快晴!
車掌さんに切符を渡し無人の改札を抜けていつもの場所で自転車を組み立てます。この地域、外国からの観光客にも人気のようで英語など各国語の表記があります。ゴミ箱が小さくなって外に移動しコインロッカーが増えていました。もし私が外国からの旅行者なら都会より日本でしか見られないこうした山村の風景を目指すだろうなあと思います。特急列車とバスが連動しているのでこのままバスに乗ってかずら橋からサイクリングスタートと言うのも面白いかもしれません。
トイレも洋式に改修されていました。目の前の酒屋や歩危マートは今まで通りです。歩危祖谷汁が食べたかったのですがこの日は仕出しの準備があるとの事で軽食が用意できていないそう。残念。おやつの草餅を購入して出発しました。
急峻な四国山地のど真ん中の大歩危駅。平地は駅前の小さなロータリーのみ。すぐに上りです。約10キロで標高差500mを上ります。徳島県道45西祖谷山山城線です。昔は祖谷渓道路と言う有料道路でした。調べてみると開通が1974年で1998年に無料化されています。初めて上ったのが1994年だったので当時は有料だったようです。
二車線の広い道が続きます。地元車や観光バスなど予想以上に車が行き交います。前半に10%の標識が現れます。この上りは今年のツールドにし阿波の京柱峠の代替ルートです。
4キロ進んだ標高500m地点が祖谷トンネルです。967mある長いトンネルですが今回は右の旧道をさらに上ります。
以前ここには茅葺の料金所のゲートがありました。写真は2006年10月に走った時のものです。このゲートが撤去されるという噂をどこかで聞いたのですが今回確かになくなっていました。撤去されたのは今年の3月なのでついこの前ですね。
この旧道の分岐に本来なら谷間豊永林道からアプローチするゲストハウスの看板がありました。ここから行けるの?なんで?と不思議でしたが旧道に入ってすぐにさらに分岐があり真新しい青い標識が!吾橋後山農免農道という新しい道が出来ているようです。ここから谷間豊永林道に抜けられるという事ですね。山林を切り開いて道を造ることが良いのか悪いのか?ここでは何とも言えませんが近いうちにこの道を走りに行こうという好奇心はくすぐられました。
町の桜の見頃は終わりましたが山の桜は色々な種類がありまだ咲いているものも多いようです。点在するどのお宅の庭にも桜が植えてありました。
トンネルを抜ければ数分で通過してしまうところを時間と体力を使って旧道へ上って行く。それは無駄で効率の悪い作業ではなく上らなければ見る事の出来ない風景や感じることの出来ない空気を味わえる極上のサイクリングなのです。車道ではあるのですがトンネルが出来る前の先人の苦労をごくわずかですが追体験することも出来ます。峠直下の民家ある枝垂桜が見事でした。ここから眺める四国山地の山並みはこの道のハイライトです。
出発してから約2時間で峠に着きました。
その3へつづく
3枚目の写真、後山峠直前にある民家からは、梶ヶ森を始め大展望ですよね。昨年、ここで素晴らしい雲海を見ることができました。
この後、走られたコース&あるらしい道、ぜひつなげてみないですね。
やまさん
旧道は20年振りくらいだったのですが峠の民家からの眺めは全く記憶になかったです。