高知の右側、年越し林道合宿その3

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 上杉林道に入ってからずっと舗装の上りが続きます。途中木々の隙間からちらっと奈半利川河口の田野や奈半利の街並みが見えました。手入れの行き届いた杉の植林地帯を抜けて行きます。平均勾配9.2%で4キロ上ると最初のピークでそこから1キロほど下ります。引き返す可能性も頭の片隅にあったので上り返すのはきつそうだなあなんて考えながら下ります。
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 上り返しにあった勾配標識には16%と書かれていました。ロードバイクだとうんざりするような数値ですがMTBだとローギアをクルクル回してゆっくり走れば何とかこなせます。
 地形図だとこの辺りに野川川沿いの五人組という集落から上ってくる九十九折れの破線の道があるのですがそれらしき道は分かりませんでした。ここから林道は尾根に沿って直線的に高度を上げていきます。
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 林道を上り始めてから7キロ地点で標高500m付近の尾根に出ます。尾根周辺は比較的なだらかな地形で日当たりも良く地形図の表記通り果樹園が何カ所かあり作業小屋もありました。ちょうど奈半利川と野川川にはさまれた山の上なので川沿いの集落の人達がこの山の上に耕地を開いたのでしょうか?人の手はしっかり入っていて現役で使われていそうでした。さすがに今はこの林道で上ってくるのでしょう。地形図の神社のマークのところには何もなく完全に木々に覆われて痕跡すら発見できませんでした。
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 林道8キロ地点で待望のダートに!


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 標高545.3mの三角点近くに支線ダートの赤いゲートがあり少し展望が開けます。上杉林道はどこかで野川林道34支線と名前を変えるのですがそれがどこなのかは分かりませんでした。
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 舗装路の前半よりダートになってからの方が勾配は緩やかです。再び森の中へ。路肩がごっそり崩れている場所も通過。徐々に野川林道への合流地点も近づいてきてこのまま通過できるのではという期待は高まりました。
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 路面や法面の変化を楽しみながらゆっくりと進みます。
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 林道分岐から約11キロ、標高620mのピークに到着。正面に1000mの山頂に立つ電波塔が見えています。待望のダウンヒル。ガレた道を下っていきます。2キロ下れば野川林道に合流するのですが・・・。
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 あと50mだったのですが敢え無くジ・エンド。大規模な崩落で完全に行く手を阻まれてしまいました。
自転車を置いて少し歩いてみましたがどう考えても無理。命あってなので気持ちを切り替えて引き返すことにしました。
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 とりあえず上り返して620mのピーク地点で遅い昼食に。今回はついに新しいコッヘルを導入しました!深谷産業が取り扱うチェコのバイクパッキングアイテムのブランドエースパックのコッヘルです。コッヘルを新調するのは実に23年振り!です。2人分のカップラーメンのお湯を沸かすのには十分な容量でした。
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 ピストンになったとはいえ往復で約10キロのダート走行を楽しめました。上り返しはやっぱりきつかったけど舗装路を快適に下りデポ地の公園に戻ってきたのは14時40分でした。
 この日はバイクを積み込み室戸岬へ移動、毎年恒例のキャンプで大晦日の夜は暮れていきました。
その4へつづく