ホノルルセンチュリーライド２００９　その３

ダイアモンドヘッドからの下りは高級住宅街である。
どれもオーシャンビューにプールにガレージ付きで庭にはヤシの木が何本か
２億～３億ほどだそうだ。こんな家に住みたい。

さて、ルートはキラウエア通りを走りなんとハイウェイに乗るのだ。
日本の高速道路と違い無料。そして高速道路も人がランニングをする。
もちろん自転車も走る。センチュリー参加者の長い列に続いて
ハイウェイへの上り坂を上がって行った。
ちょうど朝日に向かって空へ登るみたいだった。
ハワイは早朝にシャワーと呼ばれるにわか雨が降るそうだ。

空は晴れているが、路面はシャワーで湿っていた。
まだ朝早いためか車は疎らで、真っ直ぐに東へ向かって伸びる道を
同じ様に自転車の列が伸びている。
この辺りからは追い抜きもし易く、後ろからは前のライダーの左側を
on your left と声をかけながら次々と追い抜いていくのだ。
海岸沿いを走り続け、マウナルアベイビーチパークという綺麗な海水浴場
の前を通って一旦ハイウェイを降りていった。
ルナリロホーム通りと言う住宅街の中の道。カイザーハイスクールなんて
物凄そうな名前の学校がある。しばらくするとルートは右へ曲がり
いきなりの急坂が始まった。
ハートブレイクヒルである。
約１．５ｋｍ程の坂だが
金山の招き猫の辺りくらいきつい。自転車を降りて押す人も出始めていた。
急な上りは色々なことに気を配って走らなければならない。
自転車の列で走っている。いろんな人が走っている。
目の前で急に止まる人もいる。フラフラ走る人もいる。前の人を抜かすときも
後ろから猛烈に追い抜いていく自転車に気をつけなければいけない。
そんな中、奥さんはたんたんとマイペースで前のライダーをパスしていく。
僕はふんふん走る奥さんの後ろに付いて走った。
後で、４年前に走った時よりも余裕で登れたと言う奥さんの走りは
どんどん前のライダーを追い抜いて、とても早かった。
登っている途中、今中大介さんと白戸太朗さんがズバッと追い抜いていった。
AVAのゼッケンを着けていたので、白戸さんに応援していただいた。
かなりの速さで登っていく二人。あっという間に見えなくなってしまった。
どこかに今中さんのトップツアーで参加している鶴見信吾さんも走っているらしい。
登りきると奥さんは多少呼吸が乱れていたものの、前よりも楽に感じたらしく
清清しい笑顔を見せていた。
ここから、海へと向かう長い下りである。
そして、さっきまで走っていたハイウェイに戻っていく。
いつのまにか太陽も高く上がってきて暖かくなってきていた。
あっという間にハイウェイにたどり着き、最初のエイドステーションで
小休憩になった。
エイドステーションではオレンジやスポーツドリンク、
あまり美味しくないスナックや氷が貰えて、みんな補給をしている。
ここまでで２０ｋｍ。まだ１４０ｋｍもあった。
先は長いし、この話も長くなりそうだ。
続く