あけましておめでとうございます。&本日のBG FIT2件

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あけましておめでとうございます。おひさしぶりです。
今年も大晦日から鳥取の実家へ戻っておりまして、いつも正月は雪が降るのですが
今年はとっても降りました。40cmくらい積もってました。
雪かきも出来て、久しぶりに雪国を堪能して来ました。北陸や北海道の積雪とは
比べ物になりませんが(笑
さて、書くのが遅れましたが今回の「本日のBG FIT」は
前回中断したH様とリハビリの先生をされているS様の2名の方にご予約を頂き、
年末にフィッティングさせていただきました。
H様は主にロングライドを楽しまれていました。
ただ、走り始めに必ず両膝の内側上部に痛みが出るそうです。すぐに治まるので
今までは気にされていなかったようです。さらに、長時間のライドで腰に痛みが出たり
SPD-SLシューズだと右足の裏に痺れが出るため、SPDシューズでのライドが多く、
折角なのでロード専用のシューズで乗れるようにフィッティングしていく事にしました。
身体構造のアセスメントに入ると、気なったのはハムストリングの柔軟性にやや制限がある事と
脚長差でした。右足の脛骨が5mm程長いことが分かりました。
これらを踏まえてバイクフィッティングに入っていきます。
バイクの計測、そしてクリートのニュートラル位置を調整していくと
今まで、甲高と幅広の足のため幅を重視したシューズ選びだったために、
クリートの前後位置をニュートラルな位置に持ってこれないと言う事態になりました。
H様の意向で、この際、シューズも合ったものに変えてフィッティングをしていく事になり、
スペシャのPRO ROADシューズのWIDEサイズを試していただきました。
シューズの入荷を待っていただいたために、途中中断になってしまいました。申し訳ありませんでした。
さて、シューズはバッチリフィットしたようだったので、クリート位置の確認に入ります。
ちゃんとニュートラル位置に持っていくことが出来ました。最初からカントも付いていてシューズだけで補正がかかります。
2Dでのサドル調整では、シューズとクリートの位置がかなり変わったためにアンクリングも変化しました。
6割くらいでバイクを漕いでいただくと、ギアが重たかったのか踵がかなり落ち気味で漕いでいらっしゃていました。
左右で3回ずつくらい膝角度を測っても数値がバラバラで安定しにくく誤差が大きすぎるので、
ケイデンスをやや高めに保ってもらい、踵が少し上がり気味での計測をすると膝角度のバラつきも抑えることが出来ました。
さらに、脚長差によって骨盤がサドルへ真っ直ぐに座れていなかったために、BBからのサドルのオフセット位置に
左右差が有りました。これをクリートの調整で補正してみるとかなり改善されました。
膝の軌道はクリートの調整前は左右に差があり、本人もペダルを踏んだ感じに差を感じているようでした。
調整後はその差もなくなってきて、本人の違和感もないようだったので、後はじっくりと経過を観察して以降と思います。
その後お店にいらっしゃったときには、走り始めの両膝の内側上部、腰の痛みや足の裏の痺れも全くでないと
感想を頂きました。H様、当分無理ないように走ってくださいね。


そして年末最後のお客様ですが、こちらの方はリハビリの先生です。
理学療法や解剖学など専門の知識のある方なので、僕もとても勉強になりました。
その本人が、身体が固く変わった骨格なんです、とおっしゃっていました。
主にロングライド志向で、腰椎椎間板ヘルニアでしばらくバイクを離れていらっしゃった事もあって、
腰の痛みの少ない状態でのライドを望まれていました。
身体アセスメントでは、おっしゃるとおりに年齢からすると柔軟性が全体的にやや低めだと感じました。
各柔軟性のテストでは角度を図る際に、平均の数値からどのくらい差があるのかを見ていきますが
その平均値もご本人はもちろん知っておられて、本人もあ~やっぱり硬いんだ~と言っていました。
脚長差が5~6mm有り、左大腿骨が長く股関節の機能的なものも関係ある事が分かりました。
フィッティングに入り、サドル位置の調整で6mmほど後方へ移動したので、本人にハンドルポジションが苦しいかと尋ねると
特に違和感は無いとの事でしたが、ハムストリングスの柔軟性の数値を参考にペダリング上死点での腿との胴角度を測り、
ハンドル高を上げることをお勧めしました。
やはり、スポーツバイクですので、ほとんどの方がハンドルは身体の柔軟性や稼動限界を考えると低めになっている方が多いようです。
BG FITでは低いハンドルに常に身体を合わせて、慣らせて乗るのではなく
ニュートラルな高さと距離によって、その人の身体の運動を妨げないようにセッティングしていきます。
頑張りたいときは身体を伏せれば良いし、リラックスしたければ起こせばいいのです。
こちらの方も上がったハンドルでしばらく漕いで頂くと、結構いけるかも知れないと言ってもらえました。
脚長差によるサドルへの真っ直ぐな乗車もクリートにシムを入れて高さと前後位置等の左右差を調整し、
膝の軌道もほぼ、真っ直ぐに左右のペダルの踏み降ろし加減にも左右の差を感じないようにフィッティングする事が出来たようです。
本人も変わったのは感じているようですが、これから乗り込んでいってどう変化するのか楽しみなようだったので
一緒に経過を見ていこうと思っています。
S様、しばらく無理な運動を避けてじっくりと走っていってください。
年が明けてからの更新になってしまい、申し訳なかったです。
今回受けて頂いた H様とS様。寒い中遅くまで本当にありがとうございました。
さて、あすはBPSなかやま2010年の初営業になります。
初売りは良い事がありますので?。みなさんはりきってご来店お待ちしております!