本日のBGFIT 2件

今週も、金曜日と土曜日の2日間で2名のお客様へBG FITをさせて頂きました。
長時間お付き合い頂きありがとうございました。
金曜日のお客様は、ロードバイクでのフィッティングでした。
西日本チャレンジ等のロードレースを走られている方です。目的は最後まで集団に残れるような
レースをしたいという事でした。練習やレース中に特に痛みや違和感は無いようでしたが、
長時間の激しいレースなどで、腰が痛む事があるようでした。
アセスメントでは、立位体前屈で脚裏側の筋肉の柔軟性と、頸部の柔軟性に注視しました。
まず、5分ほどローラー台で漕いでアップしてもらい、サドル調整に入りました。
膝角度、膝蓋骨とペダル軸の位置関係も、サドル位置を調整する前からとても良い位置でした。
サドルを水平にセットし直したのと、クリートの位置をニュートラルに持って行っただけで、
BG FIT的なサドル位置はちゃんと出ていました。
サドルを全く動かさなかったのは、今回が初めての事です。
サイクリング年数25年も走られていると、自然と良い位置が出てくるものなんですね。
ハンドル位置は、肩甲骨の位置と、股関節の柔軟性で測った数値からペダリング上死点での股関節屈曲角度
と比較して決定していきました。結果、サドル-ハンドルの落差は36mm程減り、
胴角度は起きてきたので、脚裏側の柔軟性からみても非常に良いポジションが出せたと思いました。
距離感はそのままで良さそうでしたから、ステムを裏返してセットする事で、高さを稼いだフィッティングをしました。
ペダリング中の膝のアライメントはアセスメント結果とも合致する、踏み込む時に膝が内側へ倒れこむ
外反膝の軌道を描いていました。サドルへは真っ直ぐすわれていて、骨盤は前をしっかり向いています。
内反シムとBGフットベッドによる調整で、外反膝の軌道もかなり改善されました。
ペダリングには剛性感が出ているはずです。サドル位置がほとんど動いていないので、
使われる筋肉の大きな変化は無いかも知れませんが、ハムストリングスと大腿内側の筋肉がより使われやすくなると思います。
大きな筋肉群の使用によって、長時間の競技も後半までのパワーの持続力が期待できるでしょう。
じっくりと筋肉を慣らして行かないといけませんが。
そして、土曜日にBGフィットをさせて頂いたのは、前回マウンテンバイクでフィッティングさせていただいたE様でした。
前回のフィッティング後、しっかりと効果を感じて頂いているようで、とても嬉しく思います。
ただ、BG FITしたMTBにしっかり乗ることで、新しい筋肉の発達を促していけるのですが、
E様がもう一台所有されている、BG FITしていないロードバイクに乗るととても違和感があると思います。
新しい筋肉の発達も幾分遅れが出てくるかもしれません。
ご本人も、フィッティングしていないバイクには乗る気が起こらなかったようでした。
という事で、今回はロードバイクでのBG FITと言うことになりました。
アセスメントは前回のデータを使いますので、最初からローラー台でバイクを漕いでいただきました。
BPSなかやまのBG FITでは、一度BG FITを受けて頂いた方が、違うバイクでフィッティングを依頼されますと、
3ヶ月以内でしたら、特別フィット料金でさせていただいております。
これは、BG FIT後何ヶ月も経ってしまうと身体の柔軟性や筋力などの身体構造や特徴が変化してきてしまうので、
その変化の許容範囲を3ヶ月とさせていただいて、その期間内で前回のアセスメント結果を用いたフィッティングをさせて頂くものです。
アセスメントの工程を単純に省きますので、フィット料金もお得になります。
2台以上のバイクを所有されている方には、BG FIT後にFITしていないバイクに乗ったときの違和感の軽減と、
筋肉の発達の促進の効果がオススメかと思います。
ただし、同じアセスメントデータを用いても、全く同じフィッティングにはなりません。
マウンテンバイクとロードバイクというジャンルの違うバイクにそれぞれフィットさせるので、
少しずつポジションが変わっています。ただ、基本は同じ考え方からフィッティングしていくので
違うポジションでも跨ってバイクを漕いだ時にはかなり近いペダリングや感覚を感じていただけます。
サドルの位置調整をある程度進めていくと、膝蓋骨とペダル軸の位置関係で、左右差が出ていました。
脚長差は無いので前回同様、サドルに対して骨盤の向きが少しずれている様でした。
クリート位置の調整で補正していき、ハンドル周りのフィッティングに入ります。
股関節柔軟性と、肩甲骨位置の関係とで、サドルに対してのハンドル位置を調整していきました。
E様はロードバイクでは主にロングライド、耐久レースなどのイベントにも出られる方です。
基本的に運動時間が長くなる傾向にあるので、最後までタレないでエネルギーとパワーの持続が可能な
ポジションを提案してみました。
3Dでは、前回のMTBと同じで膝のアライメントのずれを調整していきます。
ここではMTBとロードバイクとでQファクターが根本的に違うので、
前回よりもさらに精度の出たアライメント調整をする事が出来ました。
今回受けてくださった、K様、E様共に、しばらくはあまり高負荷なトレーニングは避けて、
ゆっくりと肉体改造を進めていってください。
2ヵ月後くらいには再調整をしますので、宜しくお願いいたします。
スタッフ山本