ルーベSL3

またまた新型ルーベのお話です。
新しいルーベは今までのルーベよりもさらに推進力を得るための工夫が施されています。
まずこれoversizeBB
ライダーの力強い入力をしっかりと受け止めるオーバーサイズBB。
作りはターマックSL3と同じなんです。
さらにcobraheadtube
ルーベSL3のみに採用されたコブラヘッドチューブ。
前から見ると括れのあるセクシーなデザインですが、これには意味があります。
トップチューブとダウンチューブがヘッドチューブに巻き付く形で成型されています。
これによって長いヘッドチューブのたわみを抑え、クイックなハンドリングに味付けされています。
ロングライド向きと言われるバイクですが、その辺のロードレーサーよりもちゃんとレーシングを考えた設計なのですね。
このBBとヘッドによってカンチェラーラの強大な入力を推進力へ効率よく変換できるからこそ
ツールデフランドルやパリルーベで魅せたアタックが可能なんですね。
そして、渾身のアタックで出したスピードを路面からの影響で殺してしまわないために
zertz fork
ゼルツと呼ばれる振動吸収素材を埋め込むことで垂直方向のコンプライアンス(柔軟性のようなものです)
を格段に向上させます。
zertz rear
従来のモデルはフロントフォークもシートステーも穴を開けて貫通させ、ゼルツを取り付けていました。
2011モデルでは裏からのネジ止めに変更し、非貫通の穴に変更した事で
ねじれ剛性のアップに貢献し、さらに大きなゼルツを入れることが可能になっています。
剛性の強化と垂直コンプライアンスの更なる向上を見事に融合させた新型ルーベは
「速いバイク」=「ガチガチの硬いバイク」と言う考えを覆す存在です。
路面の微小な凹凸をタイヤやホイールだけではなくてフレームが舐める様に動くことで
ルーベは比類ない効率性を実現しています。
inner cableDi2 friendry1Di2 friendry2
内蔵ケーブル化やDi2フレンドリーなケーブル用の穴もあります。
もちろんただ穴を開けただけではなく、穴を設けるのが前提の設計なので
強度面での心配は皆無です。
ルーベSL3。とても素晴らしいバイクです。

1件のコメント

  1. 補足ですが
    画像のフレームカラーがサーモンピンクに見えると思いますが、実は赤色です。デジカメで撮るとなぜだかピンクになります。会場の照明のせいかもしれません。

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