2012シマノ鈴鹿サーキットロードレース レポート

今年も第29回シマノ鈴鹿ロードレースに参加してきました。
今年も二日間で4種目。すべて3周のレースですが、全力で戦ってきました。
今年のテーマはっていつも同じテーマなんですが、去年の自分を超えること。
去年の鈴鹿では、マスターズ30+で8位入賞でした。
この年代別クラスが僕にとっては非常に熱い!同年代と戦うので負けられない気持ちが
やる気にさせます。
さて、1日目のオープンIでは寝不足の選手たちの大集団で走ってきました。
スタート直後から斜行、急ブレーキが相次ぎ非常に不安定。
危険回避で先頭の方へ出るも、目の前で落車が起こり
ビビってポジションを失って集団の中盤へ、最終ラップでは一層不安定になり
残り2km位からはもう無茶苦茶。
ダンロップカーブを抜けて最終コーナーへのS字下りで大落車が発生。
僕は怖くてちょっと後ろ目に引いてたので、目の前での落車だったんですが
無事に回避成功。と思いきやすぐにまた落車が発生。
これもなんとか回避。この時点で戦意喪失です。(笑
とりあえず集団後方へくっついて安全ゴールを目指します。最終コーナーから
ホームストレートへ立ち上がり、みんな腰を上げて戦闘態勢になった瞬間
また目の前で大落車。もう勘弁してください。
回避して、ゴールへ向かって力なくスプリント。29位でフィニッシュでした。
ゴール後は緊張と暑さと安堵感でどっと疲れが出ました。
軽く熱中症気味だったので、妻が用意してくれていたOS-1を飲んで塩飴と
さらに水分をしっかり飲みまくって、すぐに回復できました。
午後からはチームタイムトライアルです。
目標は去年の27分20秒を超えること。
メカトラや前のレースの疲れからなかなかペースを上げられず、記録を超えることはできませんでした。
でも、チームTTは楽しい!TTバイクはめちゃ速いし3人か4人で3周を走りきった達成感が素晴らしいです。
来年も出よう。チームメンバーのOさんYさんありがとうございました!
二日目は、朝からダックスメンバーのレースが目白押しです。
マスターズ40+にマスターズ50+。そして、マスターズ30+と続きます。
準備をして召集場所でメンバーのZさんと待っていると、マスターズ40+でダックスのNさんがなんと優勝!
去年は3位だったNさん。今年は見事去年の自分を超えていました。
片方の拳を高く突き上げてゴールするカッコよすぎるNさんのゴールを目の当たりにして
気合が入り、心拍も上がってモチベーションは最高潮。
次は自分がやってやる!そんな意気込みでした。
マスターズ30+はスタートから終始落ち着いた集団を作っていました。
みんな声がよく出ているし、斜行や急ブレーキは無く雰囲気的に安全な感じ。
その中でそれぞれがポジションを前に前に移す者や、終始前で先頭交代をする者。
集団後方で足を温存する者などいろいろ思惑があって生き物のように動いています。
僕は危険回避と、最終コーナーを最高の位置で通過するために積極的に前へ出て行きました。
集団の一番前の方ではほぼ一列棒状で先頭交代がされており、7~8人程度後ろから
傘のように後方へ向けて広がった形になっています。
僕は意識的に常に傘の頂点部分に位置取る用に心がけて動きました。
スプリントポイントでのポイント獲得のために時々選手たちが飛び出していったり
、それに便乗して逃げを試みる選手がいたり、集団の速度も常に変化しそれによって
形が伸びたり縮んだり忙しく変化していました。
1周目を終える頃、集団の速度が落ちてきていてS字の下りからスピードに乗った集団後方が押し寄せて
集団が一気に潰れてくる気配がしました。こういう時によく落車が起こります。
僕は危険回避と存在のアピールのつもりでスルーっと抜け出して先行してみました。
呼応して3名ほどの選手が僕に追いつき追い抜いて先行し、集団を確認しながら
逃げるか、戻るかなど葛藤するんです。
僕は逃げるつもりはなく、危険を回避しつつ集団から抜け出てくる選手の作る新たな先頭交代のグループへ混ざってポジションをキープしていました。
時には先頭交代に加わりながら、なるべく足を使わないようにレースを進めていきました。
3周目も同様に一度の落車もなく安全に進む集団。残り3kmを切って集団が活性化してくる頃
ダンロップカーブで有名なバルバレーシングチームの選手が一人抜け出しそのまま一人で逃げていきます。
僕は集団の2番手。先頭の選手がキョロキョロと追うの?誰も追わないの?といった慌てた様子。
僕は、おそらくこの逃げは捕まえられるので、焦らず静観です。
そのまま100mくらいの差で逃げていく選手の後ろで集団はS字下りを終え、残りは1km。
ちらっと右後方を見ると一人飛び出そうとする選手を発見。追い抜かれ際に後ろへ飛びつき
バルバを追わせます。ここまで足は使わずな感じ。
おそらくもう一度くらい後ろからチェイサーが出てくると踏んでいたので、まだ我慢です。
逃げのバルバの選手とは50m無いくらい。逃げ切りは無理です。
僕の前の選手がはけるのとほぼ同時に右からまたもバルバの2名の選手がアタック。
これにくっつかない手はありません。しかもバルバ2名っていうのが好都合。
残りは600mか700mですから、絶対アシストとスプリンターのコンビです。
瞬時に乗り換えて、また足を貯めます。
ログだとこの飛びつきで1003wも出てたようです。足使っとるがな(笑
逃げの選手をかわして最終コーナーを曲がっていくバルバの2名の後ろで
後ろをチラ見すると、1秒か2秒ほど集団と空いている感じ。
いけそう?たぶん集団から飛び出しはもうないはず。あとはスプリント勝負のはず。
最終コーナーを曲がり終えて残り300m。アシストのバルバの選手が左にはけて
すぐ目の前のバルバの選手が腰を上げました。
下がるアシストが僕を見つけて、今まさにスプリントを開始したバルバの選手に激を飛ばします!
でも僕はまだ腰を上げずに我慢。シッティングで付いていけるのでこれはもしかして勝てちゃう?
と少し油断してしまいました。
右と左から勢いのあるスプリントをする選手が2名。
出遅れです。(笑 すかさず腰を上げてスプリント開始。残りはたぶん200m強…遠い
先行する2名との差はやや縮まり、でもすぐに速度差が無くなって全員我慢のスプリントです。
めっちゃキツイけど、ここで頑張らずにどこで足を使うのかといった感じでもがきます!
左からもう一人選手が見えてきて、やばい!表彰台が!もう、目一杯もがき続けました。
そしてゴール!こんなに充実した悔しい鈴鹿のゴールは初めてでした。
ゴールの瞬間右手でハンドルを殴りつけました。悔しい!!!
後で、3位の選手との差は3/100秒だと知り、さらに悔しい!!!!
結果は感覚的に最後指されて4位だと感じていました。
すぐにアナウンスで結果の速報が流れ、第4位の名前に僕の名前が読み上げられませんでした。
と、言うことは…嫌な予感がしてフロントフォークに目をやると、やっぱり計測チップが付いてませんでした。
チップを付け忘れた自分に呆れたり、せっかくの4位が幻になってしまったことよりも、
3位に届かなかったのが悔しくて、放心。
とりあえず、チップのつけ忘れをネタにレース後は仲間と笑い話をしていると、
カメラ判定でちゃんと4位に認定されたことが判明して、一安心でした。
初歩的でおっちょこちょいな凡ミスを披露してしまって、恥ずかしかったですが。
レース展開がプラン通りに行ったことと、そこまで自分をマネジメントできた事は
すごく満足で、勉強になった収穫の多いレースが出来て良かったです。
結果は嬉しいのとものすごく悔しいのと共存してて、来年こそはエイジグルーパーの中で
表彰台に立ってやるぞ!と鈴鹿に借りを作ってしまった事でモチベーションがさらに上がっています。
2時間ほどあとに、スタッフの名越とチームTTで一緒だったOさんとオープンIに出場。
足の終わっていた僕は、Oさんか名越をできるだけアシストすべく、集団の前方でキープ。
二人が僕の位置を目安に動いていれば、良い位置が取れるチャンスが巡って来やすいと考えていました。
このレースでもバルバの組織戦がすさまじく、またもバルバが2名逃げていて、追おうとする集団を何人ものバルバ選手が抑えにかかっていました。
2週目の最終コーナーでOさんのアタックをきっかけに僕が追いかけましたが、届かず。
それでも、距離が縮まったことで、集団から何人かチャイサーが飛び出して、バルバの逃げは潰れました。
3週目のシケインで、集団とともに追いついてきた名越が追い抜いていったので、まだ足を使うなよと声をかけて
バックストレートを名越の前でポジションをキープ。
だんだん僕の足も限界が来ていたので、デグナー辺りで中盤から集団にしがみつくだけで
後は何も出来ませんでした。
最終コーナー手前はかなり集団が不安定で、落車が怖かったですが
最後はなんとか名越がものすごいスプリントでまくって5位に入賞!
チームメンバーが同じレースで入賞するのを見るのも、今回初でした。
なんだかこれも満足感のある良いレースだった。
参加されたみなさん大変お疲れ様でした!来年もきっと鈴鹿へいきましょうね!!
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