今年のお盆は5連休、さてどこに行こうか。いろいろ悩んで決めたのは乗鞍。日本車道最高所、マイカー規制になってサイクリストの聖地とも呼ばれている乗鞍へ行ってみよう。前回走ったのはもう14年!も前の大学2回生の時だ。あの頃はまだ乗鞍スカイラインは自動車専用道で走れなかったので今回はそっちも走ってみたい。という訳でスタートは飛騨高山にして2009年8月13日早朝に出発。まずは新幹線と特急で輪行だ。
自転車はGWツーリングと同じ2008 GARY FISHER HiFi Deluxe 29だが今回は舗装路メインなのでタイヤを細身のPanaracer Road Runner WO700×38cに変えている。昔からあるツーリング用の定番タイヤで26×1.5は海外ツーリングでも使っていて耐久性、乗り心地の良さは体感済み。センターリッジでちょっとしたダートも難なく走れる名タイヤである。最新のフルサスバイクにスキンサイドのタイヤがツーリング車っぽくて自分では気に入っているがどうだろう?ディスクブレーキなのでサイドが汚れないのもいい。
輪行袋も新調、オーストリッチのSL-100は軽量コンパクトで荷物を減らしたいツーリングには最適である。生地が薄いので中上級者向けとなっているが別に初心者が気軽に使ってもいいと思う。
そして今回大きく変わったのがカメラである。ついにデジタル一眼レフを買ってしまった。PentaxのK-7である。以前はPentax MZ-3にリバーサルフィルムを入れて使っていたけれど気軽に取れるデジカメがツーリング中のメモ&記録的写真には便利で2003年のNZツーリングからコンパクトデジカメを併用していた。しかし就職してからは短期ツーリングがメインになり荷物がかさばるのが嫌でコンパクトデジカメ一本になり2007年以降、MZ-3はお蔵入りになっていた。で、去年、高級コンパクトと呼ばれるRicoh GX100を購入し気に入って使っていたのだけれどなんとなく物足りなさを感じるようになってきた。
何が足りないのか?自問して出た結論は光学ファインダーだった。明るいレンズを付けたファインダーを覗きピントを合わせてシャッターを押す。MZ-3の頃は当たり前にやっていたこの一連の作業が案外写真を撮るという楽しみの大きな部分を占めていたのかなと思い始めたのである。デジカメの液晶画面は日中は明るすぎてまともに見えないので写真を撮っているという感覚が薄いのである。
じゃあ何を買うのか?となると実は今までは欲しい物がなかった。サイクリングで使うのは絶対条件だからザックやフロントバックに収まるコンパクトなものがいい、でも入門機の安っぽいのは嫌だしなあと思っていたところに飛び込んできたのが春先のニュース。視野率100%でコンパクトな上級機、なのに価格は13万円程度。Pentax K-7は条件バッチリで持ってるレンズも使えるし完ぺきかも?!とひとりで盛り上がり即予約、購入となった。
今回のツーリングには3本のレンズ持っていった。Pentax FA50mm f1.4、Sigma 24mm f2.8mm、Tamron SP AF28-75mm F/2.8 XR Di の3本。単焦点2本とズーム1本だ。走行中に使ったのはほとんどがズーム、単焦点は後で紹介する奈良井の町並みで活躍した。
さて、旅の話に戻ろう。飛騨高山に着いたのはお昼前、標高が570m位あり明らかに岡山よりは涼しい。外国の観光客がやけに多い。天候は曇りで昼食に高山ラーメンを食べていたら雨になり出鼻をくじかれる。バスで輪行しようか?なんて弱気が出るが意を決して走り出す。まあ結局走ってる間は雨は降らなかったんだけど。
町を抜けスーパーで買い出し。乗鞍高原では大したものは手に入らないだろうから多目に購入。平湯へ向かう国道158号線は交通量が非常に多く走って楽しい道ではない。緩やかにずーっと上っていく。今日の宿泊地は決まってなかったけど乗鞍行のバスターミナルがある朴の木平の広い駐車場にテントを張った。ここは水場、水洗トイレ(紙あり)温泉と揃っていて快適であった。が、夕方から雨になりかなり激しく降る。
その2へつづく。
今日は走ったルートはこちら