2010 蒜山サイクルMTB レポート

積み込み
 朝6時半にお店の前に集合して自転車を積み込み7時に出発。高速で一路蒜山高原を目指します。蒜山SAで車から降りると、さ、寒い。岡山市内とは明らかに違う高原の空気です。青空ですがさすが山陰との国境ですね。蒜山三座の稜線は雲に覆われ大山も当然のように見えませんでした。
準備 
 受付の蒜山高原センターの外れの駐車場に行くと他のダックスメンバーや県内外からの参加者の姿があります。
 今回のコースのプロフィールマップはこんな感じです。
プロフィールマップ


 受付を終えスタート地点である三平山のキャンプ場へ向かいます。アップも兼ねて自走です。約8キロ。分岐にはスタッフの方が立っていて誘導してくれるので安心です。国道482号線を鳥取県境の内海峠までゆるゆると上り林道に分岐しスタート約40分ほど前に三平山のキャンプ場に着きました。
 開会式、ストレッチをしつつちびちび水分補給をしながらスタートを待ちます。
去年、750mlのボトル一本で参加し最後の上りで足が攣り失速してしまったのを教訓に今年はキャメルバックを準備しました。
使ったのはこれ↓
Camelbak
CAMELBAKのクラシックです。2リットルの容量があり今回は1.5リットル程水を入れグリコのCCDを2袋溶かして使用しました。
 なお自転車は2008年モデルのGARY FISHER HiFi Deluxe 29 17.5”。クランクがSHIMANO DEORE XT 170mm、タイヤがSpecialized The Captain S-WORKS 2Bliss Ready 29×2.0(現在日本未展開。頼むぜスペシャジャパン!)なのが完成車との変更点です。タイヤは専用のリムテープとシーラント剤でチューブレスにしています。
ペダルはCRANK BROTHERSのEGG BEATER、シューズはMAVICのRazorです。
 さてさて、僕の出る45歳以下の部は1番参加者が多いクラスです。全部で70名くらいかな?店長や古参ダックスメンバーによると以前より全体の参加者はかなり減ってるそうです。マウンテンバイクも楽しいですよー。
 まずはエキスパートの6名がスタート。参加者が少ないのは富士見パノラマのJシリーズや大滝MTBマラソン、神郷デュアスロン等の各地のイベントと被っているのも影響しているのでしょう。そして45歳以下の部はゼッケン順20名ごとの時間差スタートです。僕らダックスメンバーはほとんどが3組目のスタートでした。時間差スタートと言っても順位はタイムで競うので周りに勝っても先や後の組の人が速ければ意味がないのでまったく気は抜けません。
 スタート後すぐに上りです。キャンプ場が車道の下にあるので急坂を100mほど駆け上がります。ここは遠慮せず先頭近くで上り車道の緩やかな坂を走り右へ折れ未舗装路に入っていきます。先頭は山本、2人挟んで4番手で未舗装路に入りました。この時点ですこし後続と差が付いていたように思います。開けた牧場を抜け軽トラが通れる幅のダブルトラックを下っていきます。轍は2本、中央は草で道の左右も整備はされていますが笹藪が茂っています。あまり前に近づくと路面が見えなくて危険なので少し離れて着いていきます。
 マウンテンバイクは上りもそうですが下りで特に実力やセンスの差が出ます。これからマウンテンバイクを楽しみたい!と思っている方に誤解を招くとよくないのですが下りは飛ばさなくても楽しいし無理せず押したって山の魅力は変わりません。でもレースとなると下りのテクニックがないと順位は狙えません。でも僕は下りが苦手なんですよねー。特にこのクラスには現&元選手登録していた人も出ているので差がはっきりしています。
 去年は8位だったので出来れば今年も一桁、あわよくば表彰台。と考えていたので下りは転ばない程度にそれなりに無理して前に着いていきました。途中前の組の人に追いついてしばし減速、その後しまじろうさんに抜かれました。さすが下りは速いです。
 下りきり国道を横切って鳥取大学の演習林に入ります。ここから長い上りの始まりです。1キロ上って少し下りさらに2キロ上ります。
 上り初めですでに先頭の山本の姿はコーナーの先に消えていきました。フロントはセンターで坦々と上ります。最近ポラールの心拍計の調子が悪いので付けていないのですがおそらく180辺りをキープしているのではないかと思います。前にはたくさんの人が走っていて目標になるのでペースが維持し易いです。どんどん抜かさせていただきピークを目指します。もしこれがエキスパートクラスで1人置いて行かれた状況だと同じペースでは上れないかもしれないですね。ピーク手前でダックスメンバーのOKさんの応援もありさらに力が入りました。
 ピーク近くは勾配がややきつくなり路面も荒れているのですがそこは29erの本領発揮です。軽く荒れた路面を乗り越えピークを通過。長い下りに入ります。舗装路も含めると約9km下ります。
 下りの前半は荒れた未舗装林道です。コーナーがきついので止まるくらいに減速してまたアウターを踏み込んで加速というのを繰り返します。自分が速く下っているという感覚がまるでなく後ろばかりが気になります。大きな石や枝が落ちているので無茶も出来ません。1度オーバースピードでコーナーに入ってしまい後輪が流れてひやっとしましたが何とか立て直してさらに下ります。
 林を抜け牧場の中を下っていると後ろで気配が・・・。とうとう誰かに追いつかれたようです。舗装になり最後の急坂のひとふんばりの為のCarbo shotzを背中のポケットから出して食べていると抜かされました。Team Waveの3人です。ここで食らいついていかないとしんどいので後ろに付かせてもらいます。緩やかな下り勾配は向かい風で単独だときついのですが楽をさせてもらいました。4人で40km/hオーバーで走ります。先頭交代するなら加わろうと思っていたのですが1人がずっと引き続ける形でスタッフが立つ左コーナーを曲がり上りに入りました。ここから緩い上り勾配が約2km、そして右に折れてがつんと急坂を上りゴールになります。
 上り初めてすぐあまりペースが上がらないので最後尾からすっと前へ出ました。すると自然と差がつき1人になりました。思った以上に急坂になる分岐までが長くて早く前へ出過ぎたかと少し後悔しつつでもペースが落ちないように足を回していきました。
 去年はここで足に違和感が出て急坂で攣り失速したのですが今回は水分補給が成功したのか足の違和感はありませんでした。何とか差を保ったまま急坂に入り後は最後の力を振り絞ります。ここは応援があるので手は抜けません。必死で上りやや失速しましたが力を出し切ってゴール。今の自分の出来る範囲の力は出せたのではないかと思います。
 続々とやってくる選手の応援の後記録賞を受け取り受付のヒルゼン高原センターへ戻りました。タイムは44分25秒でした。
積み込み
 車に戻り自転車を積み込み表彰式を待ちます。諸事情あるのでしょうが表彰式までの時間は長すぎます。待ちくたびれた頃やっと表彰式が始まりました。エキスパートの部に続いて45歳以下の部の表彰です。もしかするとと思いチームジャージを手元に持っていたのですが3位とのことであわててジャージを着て表彰台へ。ちなみに1位は山本です。副賞にキャットアイのライトを頂きました。ありがとうございます。
店長は5位
 店長も45歳以上の部で5位に入りました。
女子の部は今年も参加者が少ないため1位のみの表彰でした。ここはぜひ改善していただきたい!せめて3位まで表彰して下さい。お願いします。
焼き肉!記念写真
 その後は恒例の焼き肉です。車でスタート地点の三平山キャンプ場に移動して炭をおこしみんなで肉をつつきました。最後は記念撮影。三脚がないので変な構図ですいません。
 今年21回目になる蒜山サイクルMTB大会、僕は4回目の参加でしたが毎回気持ちよく完全燃焼させていただいています。特に高度なテクニックのいるコースではないけれどそれなりにきつく距離もありそれぞれのレベルで楽しく悶絶できる良いレースだと思います。マウンテンバイクでの初レースという人にもお勧めです。来年はぜひ走ってみませんか?そして地元岡山のサイクリングシーンを盛り上げていきましょう。