/Penser Joch
2211m
ペンネス峠/ペンサーヨッホ
走行日2002 7.29
ルート
Bolzano/Bozen-峠-Vipiteno/Sterzing
ViaMichelin
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HPでは「ヨーロッパアルプス峠&キャンプ場実走、実泊ガイド」として掲載していた内容の再掲です。ブログ用に写真と文章を訂正しています。情報は古くなっています。現在の状況とは異なっているかもしれませんのでご了承ください。
2002年は3度目のヨーロッパサイクリングでした。アルプス地方ではこれまでに行かなかった2000m超級の峠を重点的に回りました。
今回紹介するPasso di Pennes/Penser jochはイタリアの南チロル地方にある峠です。有名なドロミテ山群とは別の山なのであまり日本では知られていないかと思います。ここを手始めに2000m超級を3日連続で走りました。
この地域の地名に2つ呼び名があるのは元オーストリア領だったためでイタリア語とドイツ語が混在しています。
スタートはボルツァーノ/ボーツェン。南チロルやドロミテ観光の拠点となる都市です。ここはアルプスの麓の町というイメージがあるのですが標高はたったの262mしかありません。周囲にはブドウやリンゴの果樹園が広がりそれらを赤茶けた岩壁が取り囲んでいます。ペンネス峠/ペンサーヨッホへの道はその岩壁に潜り込むように真北へ伸びています。峠まで約50㎞の上り、長い長い道のりです。
前半はトンネルの連続です。100m位の長さだと何とか明るいのですが200mになると完全に真っ暗。自分の手も見えません。幸い対向車がなく無事に通過、500mクラスのトンネルにはさすがに照明がありました。
トンネル区間を過ぎると10%位のきつい勾配が続きSarentino/Sarnthein村に着きます。標高は961m。
ここからはしばらく平坦な道が続きます。きつい上りはなくセンターギアを回して距離だけを稼いでいきます。Riobianco/Weissenbachの村で道は東向きに変わります。次のPennes/Pens村あたりからやっと上りに。。
村の教会前の水場で顔を洗いボトルに水をくみます。この村の先でやっと標高1000mを超えました。ですがまだこれから標高差1200mも上らなければなりません…。
後半は急坂が続きます。軽量のロードバイクならいざ知らず超重量級のキャンピング車なので100mいや200m?何とか乗って走って立ち止まり荒い息を吐き再び走り出す…、ひたすらこの繰り返しです。。止まって休んではダメって訳ではないのですがこれってサイクリングなんだろうか?とふと考えてしまいます。楽しいかって?楽しくないよ!、苦しいよ!!でも、前進していることだけは確かです。
やがて峠のホテルが見えてきます。もうたいして高さは変わらないように見えるのに、でも、遠い、遠い。
峠にはバス、自動車、沢山のバイク。
ホテルのテラスにいた人達から拍手が起こりました。僕は手を軽く挙げてから疲れたー、という仕草をしてみせました。でもこれって拍手をもらう様な事なんだろうか?荷物が多いほうがえらい?すごい?いやそんな事はないはずなんだけどなあ。なんて考えていた記憶があります。
ホテルで水を貰い休んでいると風が吹き始めました。雷鳴が一発。西の空が真っ黒です。雨が来る前に早く下ろう。
翌日の峠につづく
周辺のキャンプ場
Laives/Leifers
料金 12ユーロ (2002年)
地面 草地
シャワー 無料 湯 熱い
トイレ 紙有
区画 生垣で仕切り
評価 ★★★
ボルツァーノから南へ約10kmにあるキャンプ場。とても広く各サイトは生垣で仕切られています。夏場は日差しがとてもきついので日影の多いサイトを選びたいところですが最初に受付に行くとサイトを選択できないので、昼休み中に勝手にテントを張ってから後で申告したほうがいいかもしれません。(車だとゲートがあって入れないけど)。ちなみに僕は一番奥の508番サイトを選んでそこに4泊しました。トイレまで300mほどあるけど水道は近くにあります。売店はかなり充実、日曜も開いています。レストランもあり。町のスーパーも近い。
Vipiteno/Sterzing
料金 7.90ユーロ (2002年)
地面 土
シャワー まあまあ熱い
トイレ 紙有
フリーサイト 木々多し
評価 ★★
町の西約3km。針葉樹の林の中。湯が使えるのは日に三回。
それ以外は水しかでません。売店は朝夕の二回だけ開くが品は少なかったです。
町にスーパー有。
毎度ながら素晴らしい。
重量物を持っては流石に大変かもしれませんが、ゾンコランとか上ってみたいです。
D241さん
ぜひお盆休みに有給くっつけて行ってみてください。
ゾンコラン。急勾配過ぎて楽しくないかも?