竹屋敷の林道分岐で自転車を置き写真を撮っているとお婆さんが犬を連れてやってきました。話をするとこの竹屋敷に住んでいるのは今は2世帯(2人かも)だけだそうです。岡山から来たというと親戚(お孫さん?)が東岡山に住んでいるとのこと。こんなとこまでよく来たねえ、お茶でも飲んで休んでいくかい?と言われましたが今日はもう一つ峠を越えるので丁寧に辞退し別れました。
やや荒れた道をゆっくりと上っていきます。途中シカが一頭駆けていきました。
カーブを曲がるとふいにトンネルが現れます。ここが吹越峠です。標高は520m。以前(1995年1月)来たときは確か素掘りのトンネルでしたが今は改修されコンクリになっています。それでも浸みだした水が凍ってつららになり時々音を立てて落ちてきています。慎重に急いで通過しました。
トンネルを抜けると徳島県です。海が見えます。時刻は11時20分、昨日奈半利のスーパーで買っておいたパンで昼食です。
TCでのダートの下りはここが初めてです。今迄乗っていたアルプスのキャンピング車に比べて車高が高いので不安定な感覚がありましたが慣れてくると飛ばせるようになりました。タイヤの空気圧をやや落とすとより安定します。ブレーキもしっかり効くし下ハンも握りやすいので安心感があります。それでもツーリングでは無理は禁物。岩に乗り上げてリムでも曲げようものなら走行不能になるので無茶はしません。マウンテンバイクほどのスピードは出ませんが細いタイヤならではの疾走感は十分に味わえました。
下り切ると久尾という集落に出ます。ここを左に折れて笹無池ヶ谷林道を目指します。いよいよ今回の旅のメインです。
野根川に沿ってしばらく走ります。非常に澄んだ水が輝いています。カーブごとにある淵で休んでいた水鳥の群れが僕の気配に気づき音を立てて飛び立っていきます。
12時45分、目指す林道の分岐に着きました。ここは標識があり迷うことはないでしょう。
その6へつづく