2011.9.18王滝SDA100㎞ MTB その1

 さて、何から書いていきましょうか?
 王滝SDAというイベントは結構前からその存在は知っていました。当時は単独行のキャンプツーリングが主だった僕にはイベント参加は興味の対象ではありませんでした。
 それよりも王滝といえば御嶽山、そして鞍掛、白巣、真弓の三峠でした。木曽と裏木曽と呼ばれる美濃の下呂、加子母、付知などを結ぶ峠道です。裏木曽から長い荒れた地道を越えて王滝のダム湖沿いの森林鉄道廃線跡の橋渡り等、ニューサイクリング誌の紀行文やサイクリング部の先輩の話を聞いてぜひサイクリングとして行ってみたい地域だったのですが時は流れ強固なゲートでいずれの峠も通行禁止になってしまいました。
 そして、なかやまで働くようになりお客様から王滝SDAの話を聞く機会が増えぜひ1度は走ってみたいと思うようになりました。で、その機会がついに今年やって来たのです!
 申し込みをしたのは春だったでしょうか?実際ほんとに走るんだなと意識し始めたのは8月になってからです。お盆休みに王滝を意識して四国の林道を走り夏の祭典シマノ鈴鹿も終わり9月に入るとより具体的な話が店内でも増えてきました。仕掛け人でもある871さんや榎原さんの話を聞き、どんな格好で何を持って走ろうか?ペースは?路面は?タイヤは何がいいの?と様々な話題で話題で連日盛り上がっていました。
 僕個人の思いはどんな目標で走ろうかということでした。これまで国内外の未舗装路はたくさん走ってきていたので林道を水以外の補給やサポート無しで走るという事に関しての不安はありませんでした。
 今回王滝SDAに参加するに際しての不安要素としては「制限時間内(10時間)に100キロという起伏の激しい長距離を走ること。」「悪天候でも走らねばならないので服装や装備をどうするのか?」「制限時間という縛りのためにそれなりに強度を上げた運動を続けるための補給や装備の軽量化をどうするか?」といったあたりでした。
 これまでに培ってきたサイクリングの経験で似たような起伏のある未舗装路を走り続けたことはありましたが100キロもの長距離を1日で走った経験はありませんでした。それに20代のころとは体力も違っています。単純に100キロ走りきれるのか?というのはずっと不安でした。
 そして天候。雨が降ったら連泊、気分が乗らなきゃ走らないといったゆるい走りが長旅を重ねるうちに染みついていたので正直もし雨なら走るのは嫌だなと思ってました。
 あとは装備。軽量化して軽快に行くかそれとも十分に用意して行くのかかなり直前まで悩みました。ですが上位に食い込む体力も練習もしてないしいつもの自分らしく走ろうと大きなサドルバックと小ぶりのフロントバック、コンパクトカメラを入れたトップチューブバックに背中のキャメルバックという他の参加者からするとかなりの重装備で臨みました。さすがに一眼レフのカメラまではよう持たなかったですが。。。でも重さを言い訳にしない!と気持ちを割り切ると少し楽になりました。具体的に何を積んだかはまた改めて書こうと思います。
 で、実際どんな目標で走ったかといいますととにかく完走!タイムは今回は関係なし!!前半は抑えて抑えて。もし後半力が残っていたらスピードアップ。上りも下りも楽しもう!!にしました。食料は売るほど積んでいきました。


 出発の日、岡山市内は大雨でした。夜になっても止む気配がなくつい車で行く気安さから荷物にゴアテックスのカッパ上下と同じくゴアのSPDシューズを加えてしまいました。直前でもまだ迷っていました。
 幸い集合時間の午前2時半には雨は上がり無事自転車を積み込み出発。お昼前には木曽福島の町に到着しました。
その2へつづく