南米パタゴニアサイクリング チリ・サンチアゴ~プエルトモン編 その1

 2000年12月14日、いよいよ出発。走るのはRUTA5、国道5号線です。南北に細長いチリを縦断する国道5号線を中心にして東西、海側山側の町へ道はいくつも伸びていますが南北にきちんと繋がっているのはこの5号線のみです。寄り道といっても100㎞単位なので気軽には出来ません。なので今回の旅のメインである1000㎞南のパタゴニア地方に入るまでは足慣らしとしてひたすら国道5号線を南下して行きました。


自転車ルート 1403572 – powered by Bikemap 


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 初日は107㎞走ってRancaguaのホテル泊。実は今回の旅で使った自転車、アルプス・ワールドローバーは新車状態。日本で慣らし運転すらしていなくていきなりの本番走行でした。
 なので荷物の積み方のコツがまだ分かっておらずハンドルがぶれて大変でした。写真を見ても分かる通り後ろの荷台の上にバックパックを横に積んでいます。これが良くない!試行錯誤しながら走ってました。この辺りは道幅が広いですね。片側二車線でほぼ一車線分の路肩があります。
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 歩道橋の上から見た景色。車は100㎞/hから120㎞/hで流れているはずです。日本の高速並み。
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 荷物の積み方が変わっているのでこの写真は翌日かな?この日は108㎞走ってCuricoまで。
100㎞ちょっとはロードバイクなら何でもない距離ですがさすがにこの自転車だと平均速度は15km/h前後。もっと速く走る人もありますが僕はこの位がちょうどいい。走行時間は7時間を超えます。
 写真のあたりは道路を広げてる真っ最中。路肩はよう走らんので路面は悪いけど工事中の道を走るしかありません。
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 時にはこんな車?も走っています。
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 遠くには美しいアンデス山脈の山並みが…。でも基本単調すぎる道が続きます。当時の日記には
『正直たのしくない。いやになる。走るだけ。あまりに遠い。100㎞がなんでこんなに苦しいのか?』と弱音を吐いていました。
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 Curicoではホテルではなく町外れのガソリンスタンドにテントを張りました。ガソリンスタンドは道中の休憩や補給に毎日お世話になる存在です。日本のそれよりはるかに規模が大きくトラックステーション的役割を果たしているところもあります。これまで読んだ本なんかにもガソリンスタンドの裏に泊まるって書いてあったので交渉するとあっさりOK!これ以降何度か利用しました。
 チリは決して治安の悪い国ではありませんがどこでもテントが張れるほど安全でもありません。ホテルやキャンプ場がない時はこっそり泊まるよりガソリンスタンドなんかでちゃんと店員に存在を知ってもらったうえで泊まる方がより安心ですね。
つづく

2件のコメント

  1. 「正直たのしくない。あまりに遠い100km」共感します。 毎日毎日な~んにも無い道・・。
    日本て100kmも走れば宿も自動販売機もいくつあるんでしょうね? ただ、世界の中で見たら何も無い方が普通なんですけどね。

  2. 871さん
    オーストラリアほどの無人地帯ではなかったですが単調さは堪えました。
     日本だと辺境に行くほど変化に富んだ道になるので飽きませんね。逆に都市近郊の大型チェーン店が並ぶ光景は全国どこへ行っても同じで単調だと感じます。

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