2012.05GW三たんツーリング その2

*三たんとは但馬、丹後、丹波地方の事です。実際こういった括りをするそうです。
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 岡山の朝は快晴で雨の気配は全くありませんでした。
 雨天は積極的に走りたいシチュエーションではないですしロードバイクに乗り始めてから雨に日に走ることはほとんどなくなりました。ですが毎日走るツーリングではよほどの砂漠地帯でない限りいつかは雨の日がやってきます。長期の旅なら雨の日は走りません。と割り切ってしまう事も出来ますが短期の旅ではそうもいきません。
 ならば自転車や身に着ける装備を工夫して雨の日も出来るだけ快適に走れるようにしたいものです。それが自転車の泥除けであったりゴアテックスの雨具だったりするわけです。
 
 濡れたって人間はいつか乾きます!
 
 で、輪行作業ですがキャリアと泥除けを外す作業があるので約20分掛かりました。
重い荷物は折りたたむと手のひらサイズまで小さくなるバックパックに入れて背負います。肩からフロントバック、片手に自転車、もう片手はサイドバック。


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 新幹線で姫路まで行って播但線に乗り換えです。久しぶりに姫路の駅そばが食べたかったのですが播但線のホームにはなくあきらめました。残念!
 播但線の寺前行はかなり揺れます。輪行袋はしっかり手すりに結わえておきましょう。
 9時9分に終点の寺前駅に到着です。改札を抜けて外へでると山が近くにあり走る気分が盛り上がってきます。青空もありますが風に雨が混じっていました。
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 輪行袋から自転車を取り出すとこんな感じ。あわてずゆっくり確実に組み立てていきます。ねじの締め忘れがあると最悪旅が続けられなくなりますのでミスは許されません。
 走行中は出来るだけ荷物は身に着けたくないので重い荷物はシートポストキャリアへ。また、走行中に頻繁に取り出すもの(カメラ、地図など)はフロントバックへ。走行中に取り出す可能性があるものは右側のサイドバックに入れます。日本は左側通行なので停車して自転車を立て掛けたとき取り出しやすいのは右側だからです。雨具や補給食、工具などですね。炊事道具や寝袋など走行中には使わないものはリアキャリアや左側のサイドバックの底の方に振り分けます。
 数ヵ月の旅だと完璧にどのバックのどの位置に何があるか把握していけますが最近はどうも定まらずあれどこだっけ?とごそごそしてしまいます。
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 こうした荷物の振り分け作業もあり走り出せるようになったのは袋から出して約30分後でした。さあ、行きましょう。
改めてこの日走ったルートはこちらです。

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 先ずは市川という川に沿って走ります。緩やかな上り坂、新緑が心地良いですがわずかに雨が降っています。濡れても気にならない程度だったため雨具を着けずに走っていたのですがこれが後で響いてくることになります。
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 生野の町を過ぎた辺りで雨がひどくなってきました。が、雨具を着けるタイミングを逃し生田北峠という分水嶺の峠を越えて下りになってもそのまま走っていたらびしょ濡れになってしまいました。とほほ…。
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 竹田の町で昼を過ぎたので休憩することにしました。竹田は日本のマチュピチュなどとも称される竹田城跡で近年脚光を浴びている町なので晴れたら城見学も検討していましたが雨では上る気になれません。駅近くのお好み焼き屋「寿限無」で昼食。本来テーブル席の鉄板で自分で焼くシステムのようですが満席だったので普段使わないカウンター席でお皿で食べることに。牛すじたまを頂きました。牛すじとこんにゃくがごろごろ入っていておいしかったです。濡れた体も暖まりました。
 ところでこのお店、ついひと月前にオープンしたばかりだったようです。観光客が最近急増しもともと飲食店が少なかった駅周辺に行政も出資して数軒が先月営業を始めたそうです。今度は晴れた日か雲海の見られる季節に来てみたいですね。
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 今度はしっかり雨具を着こんで出発。和田山の県道104号線に入ったのですが思った以上に交通量が多く走りにくい道です。雨なので楽をして川沿いを走ることも考えたのですがきつくても車の少ない道が良いので予定通り県道10号線の峠越えの道に折れました。
 そこでどこかで見たことのあるお2人が別の道からやってきました。いちかさん、sumiさんです。特に示し合わせてはないのですが考えることは似ているようです。一緒に峠へ挑みます。10%超のきついのぼりが続きます。峠かと思っていた写真場所からさらに1キロの上りがありぐったり…。いちかさんとsumiさんは僕より30キロは多く走っているのにほぼ同じペースで上っていました。さすがです。
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 下りきると出石です。出石といえば皿そばです。お好み焼きを食べているのであまりお腹は空いてないのですが初なので食べときました。目についた最初の店に入ったので比較できないのですがもっとおいしい店があるかも?でも小皿がドンと出てくるのは壮観です。
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 出石からキャンプ場へは約10キロ、厳しい向かい風の中を走り最後は急坂を上ってたどり着きました。すでにいさんが荷物を乾かしていました。いさんはこの日がキャンプ2日目、僕らは初日です。そして買い出しを済ませた1号さんも車で到着して乾杯。他のキャンパーはソロのライダーが2組だけでした。炊事場完備の東屋を借り切って愉しい夜が更けていきました。
 1日中雨でも最後にキャンプ場でやんでくれればなんてことはないですね。
走行距離73.25km 走行時間4時間8分 平均速度17.6km/h 上昇高度349m
その3へつづく