経ヶ岬の灯台に行くべきか行かざるべきか？袖志の棚田で２時。待ち合わせのキャンプ場へはまだアップダウンの続く海岸線を50キロ走らねばなりません。時間は押しているのですがそう気軽に来れる場所ではないので灯台は抑えておくことにしました。国道から分かれて上る事約１キロ、灯台のふもとの駐車場に着きました。ここから歩きです。灯台までは400メートル。急な階段を駆け足で往復、写真を撮って戻り再出発。今思うとここでの駆け足がその後の走りに影響したのかもしれません。
ちなみにこの灯台のレンズは全国で６台しかない最大級の第１等レンズを使用しているそうです。
さて、岬から半島の東側に回り込んだこの辺りが丹後半島一周のハイライトの1つです。荒々しい断崖絶壁の上を綱渡りの様に道が続いています。崖崩れ防止の覆道をいくつも抜けていきます。
やがて国道は内陸へと入って行きます。ですが地図を見ると野室崎、新井崎という2つの岬に沿って狭い道が続いているのが分かります。内陸の国道を行けば距離は短いですが面白味はありません。国道が楽かというと結局アップダウンはあるので時間はかかるけど展望の期待できる海岸線の道を選びました。
浦嶋神社という浦島太郎伝説の神社の前を左折、本庄浜から山道に入ります。狭い1車線の急坂に気持ちが折れかけましたがそのまま進みました。上の写真は野室という集落を写したものです。
いったん海岸線まで下り今度は新井崎を巡ります。自分でも物好きやなあと思ってしまいますが今更走り方は直せません。坂をのぼりつめていくと地図にも記載のあった新井の千枚田が姿を見せました。幾何学状に区画された田が海に向かって整然と並んでいます。
新井の千枚田で検索すると曲線の狭い棚田の写真が出てきます。今回は分からなかったのですがまた別の場所にも千枚田があるのかもしれません。
新井の集落の入り口にあったお地蔵様は極彩色。この辺りではこうしたカラフルな仏様をよく見かけました。
この地区で１番有名なのが伊根の舟屋集落群です。舟屋とは１階が海に直結している船揚場（船の格納庫）で２階が生活の空間になっている民家の事。重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
が、ここは時間の都合のため道の駅から眺めるにとどめ先を急ぎます。車道側からではなくここは観光船などで海から見学するのが良さそうです。
伊根の舟屋からキャンプ場までは約20キロ、心配なのはキャンプ場が山の上だという事です。自分で決めたのですがたぶん4キロほど上らなければなりません。もう5時前なので日暮れギリギリです。ふもとで温泉に浸かって上る予定だったのですがちょっと厳しそう。今日も風呂なしか…とあきらめモードで走っていると足に違和感が！あと10キロ位のところで攣っちゃいました。止まらずに走り続けていると何とか回復。コンビニに寄って補給するもラスト4キロを上りきることは難しそうです。
車で先行しているはずの1号さんに電話してキャンプ場を海岸線の別のところに変えませんか？と伝えようと弱気なことを考えながら走っているとなんと目の前のスーパーマーケットの駐車場に1号さんの車が停まっているではないですか！！何たる偶然。車のところへ行って待っていると買い出しを済ませた1号さんが登場。近くの温泉から車に積んでキャンプ場まで行ってもらうことになりました。山頂ゴールを前にして無念のリタイヤ、完走ならず。残念？いやホッとしました。
クアハウス岩滝で汗を流し自転車をルーフに積んで出発。タイトなコーナーが続く坂道を上ります。ああ、自転車上らなくて良かった…。
一宇観公園キャンプ場はこの絶景！！上ってきた（車で）甲斐がありました。きれいなバンガロー、遊具、シャワー、ビールの自販機など設備も充実。家族連れの方にもお勧めです。キャンプは区画1500円。1人だとちょっと高いかな？充電も出来ました。
走行距離121.6㎞ 走行時間6時間33分 平均速度18.5ｋｍ/ｈ
この日のルートはこちら
その６へつづく
お疲れ様でした！
しんどいコースですが、景色は最高ですね。丹後半島は独身時代から何度か訪れていて、（もちろん車ですが）懐かしくまた知らない景色も紹介していただき、とても新鮮な感じです。
お天気が良くて本当によかったですね。
sumiさん
丹後半島思った以上に素晴らしい道でした。また行きたいです。不安定な天気のGWでしたが要所要所は晴れたので終わってみると充実した走りが出来ました。