岡山から輪行で舞鶴へ移動。小樽行きの新日本海フェリーに乗り込んだのは、パタゴニアから帰ってきて約1ヵ月半が経った2001年6月13日のことでした。今まで色々と走ってきて自分の中に漠然と出来上がってきた理想のサイクリングを試したい。そんな思いが今回の北海道ツーリングにはありました。1周!、縦断!なんかの大きな目標じゃあなくて、1日1日、自分が走って楽しいと思える道を妥協せずに走っていく。うまく言えないけどそんなことを考えながら持ち込んだ発泡酒とカップ麺を食べて北海道上陸を待ちました。
小樽麟友朝市の食堂は朝3時頃から開いているので舞鶴からのフェリーで早朝に着いても朝食にありつくことが出来ます。この時は鮭の親子丼を注文したのですが鮭フレークにイクラがほんの少しのってるだけ。正直はずれ。やはりケチってはいけません。
ちなみに今現在の舞鶴発小樽行の新日本海フェリーは小樽20時45分着になっています。貧乏サイクリストとしてはフェリーで寝て早朝から丸一日行動できる方が便利だったのになあと思ってしまいます。
初日は朝里峠、定山峡経由で札幌へ向かいます。大学3回生の時(1996年)もここを通ったのですがその時には無かった長いトンネルが峠の下をぶち抜いました。旧峠は崖の上で入ることすら出来ません。峠名を記したバス停もなくなっていました。トンネルが出来て道も広くなったのに前より上りがきつく感じるのはどうしてでしょうか。
札幌を抜けてなるべく交通量の少ない道を捜して走ります。写真は石狩川を渡った当別町辺り。これは麦畑かな?
雨竜沼湿原へ至る暑寒別雨竜停車場線。暑寒湖を過ぎると途切れ途切れだがダートが残っていました。ここで初めて札幌で買った熊除けの鈴を自転車に取り付けました。車道の終点には山荘とキャンプ場があります。
標高850mの台地に東西4km南北2kmにわたって広がる雨竜沼湿原は、日本有数の山岳型高層湿原帯です。
6月の北海道の朝は早く午前3時過ぎにはもううっすらと明るくなってきます。5時半に自転車を置いてキャンプ場を出発、沢を上り詰めると空が開けて山上の別天地、雨竜沼湿原へ出ました。
湿原の小さな命。
まだ花の季節には早かったようですがミズバショウやカタクリを見ることが出来ました。
湿原を過ぎ1番近いピーク、南暑寒岳1296mへ上りはじめるとまだかなりの残雪がありました。
南暑寒岳からの眺めです。
小樽から雨竜沼までのルートはこんな感じでした。
その2へつづく