少し間が空きましたがもうしばらくお付き合いください。
さて、吉野川の大歩危~大杉区間、川に沿って走る国道32号線とは別に山の中腹の集落を繋ぐトラバース道がいくつか存在します。比較的名が知られているのが谷間豊永林道、その対岸にあるのが下名大田口林道、そして今回走ったのが大杉大田口林道です。
改めて、ルートはこちら
前半が実際走ったルートとはちょっと違います。地図の約4キロ地点からより狭い分岐へ入っていったのですが道が荒れていたのでロードバイクで行くなら地図のルートの方が良さそうです。
前回その5はその分岐に入った所で終わっていたのでその続きから。
完全1車線離合困難な道をしばらく走ると視界が開けて民家ときちんと人の手が入っている田畑が現れました。ちょっと驚き。2枚目の写真は通り過ぎて振り返ってみたところです。人がいますね。地形図には水田の表記があるもののもう人は住んでいないのでは?と勝手に想像していたのですが間違いでした。現代の感覚からいうと幹線道路から離れてとても不便な印象ですがこの地に最初に立った先人にとっては日当たりの良い土地だったのでしょう。それにこの辺りは平家の落人伝説の地ですから身を隠すという意味合いもあったのかもしれません。
それに国道32号線が整備されたのが明治以降、鉄道の土讃線の香川~高知間が繋がったのが昭和に入ってからですから人の生活基盤の流れは今の感覚では測れないものがあるのでしょう。とはいえ現代においてこの地で暮らすのは大変なことだと思います。
再び道は森の中へ。
眼下に大杉辺りの建物が見えています。
やがて中村大王地区の棚田が現れます。
GWのこの時期はまさに田植の真っ最中。軽トラが行き交います。
道はやがて大杉から続く広い道に合流しました。眼下に国道32号線が見えています。ちょうど国道439号に分岐するトンネルが見えるので何気なく望遠レンズに付け替えてファインダーを覗くとなんか見覚えのある屋根に自転車を積んだ車が通過しました。あわててシャッターを切り後で確認すると高知市の自転車ショップ、ヤマネさんとこの車ではないですか!何という偶然!
知ってる人が見るとすぐわかるはず。
その7へつづく