2018年の初日の出です。なかなか水平線から現れることはないですね。
朝日の当たる室戸岬の斜面。亜熱帯性の照葉樹林が特徴的です。
10時過ぎに室戸岬を出発。車で約50キロ移動してデポ地である芸西村の琴ヶ浜へ。
琴ヶ浜は約4キロの長大な砂浜で太平洋を一望できます。「日本の白砂青松百選」に選定されているそうです。この日はここからスタートです。自転車を降ろし昼食を食べて12時半にスタート!
すぐ近くにある展望台へ。身近な瀬戸内海の多島美とは全く違う広大な太平洋をバックに一枚。
ちょっとだけ寄り道。安芸へ続く自転車道で赤野の展望台へ。ギリシャ風の建物が目印です。少し高い位置から海岸線を一望できます。
今日走るのはこの展望台の名前にもなっている赤野川です。この川に沿って林道が続いていて夜須町の羽尾に抜けられるのを知ったのはやはりこのサイトでした。
この道は全くノーマーク。高知に住んでいた20年前は地形図でも破線の行き止まりでこの川の存在すら知りませんでした。そのサイトの紹介文で『ダートの片側は赤野川に向かって絶壁になっており、もう片側は山肌が路面いっぱいまで迫っている』という表記があり走ってみたいという好奇心がむくむくと湧き上がり今回の走行リストに組み込みました。周回で40キロ弱、獲得標高も500m程度なので元日のお昼から走るにはちょうど良いだろうと気楽に走りはじめました。
赤野展望台から少し引き返し国道を渡って赤野川に沿って進みます。国道から分かれて約2キロで早くも舗装が途切れダートになりました。路肩弱し、落石注意の標識があります。
赤野川の渓谷に沿って道は続きます。左側は荒々しい岩肌の法面が垂直に切り立ち圧迫感があります。道幅は軽トラ一台がなんとか通れる程度。右側はところにより50m位下の赤野川まで切れ落ちていて吸い込まれそうになります。加えて拳大の落石がゴロゴロしていてMTBの太いタイヤでもうっかりするとハンドルを取られて不意に崖の方へハンドルを取られることがあるので慎重に走ります。
沢を横切るところは鉄骨の基礎で橋になっていて覗きこむと道の半分は宙に浮いている?!ガードレールなんてありません。規模は違うし行ったこともないけれど黒部の水平歩道が頭に浮かびました。
前半はほとんど水平に進み高度は稼げません。伐採された木が放置?されて林道に飛び出してきそうな場所を通過。
養蜂の木箱、立派な石垣、写真にはないですが祠もありました。帰ってから赤野川について検索しているとどうやらこの辺りに昔宇留志という集落があったようです。ここを参考に書いています。他にも周辺に白髪、板淵という集落があり800年の歴史を持つ木地師の流れを汲む集落でしたが、過疎化の進行で集落機能の維持が著しく困難になり1973(昭和48)年に集団移転を行い消滅したそうです。
現在の地形図にはもう地名は載っていませんが赤野川沿いに一ヵ所だけ建物の表記が残っています。白髪集落があったらしい赤野川の東側の稜線には実線の道が通じていて建物表記あり。廃墟跡があるそうでいつか行ってみたい道リストに加えておきます。
人が住んでいたのならこの道の存在もうなずけます。
かなり古そうな缶ビールの空き缶を発見。人が住んでいた頃のものでしょうか?
その5へつづく