本日のBGFIT 2件

今回は、金曜日と土曜日でお二人の方にBGFITをさせていただきました。
お二人とも、ライディング暦は長く 経験も豊富な方です。
僕のような若輩者の言葉に長い時間しっかり耳を傾けてくださいまして、
本当にありがとうございました。
金曜日に受けていただいたお客様。ロードバイクで主にロングライドを楽しまれてる方でした。
目的はそこそこ速く、疲れないように走れ、長時間走った際の首の痛みを取りたい。
短めのエアロバーに前めにセッティングされたサドル。
サドルとハンドルとの落差は80mmあって前傾はかなりあるポジションです。
アセスメントを進めていくと、股関節の柔軟性はそこそこあるのですが、
ハムストリングスや腰部の柔軟性を診ると、80mmの落差を無理なく維持するのは
辛そうな事が分かりました。あまりストレッチングはされていない様でしたが、
今後しっかり運動前のストレッチングを行っていけば、充分改善していけるレベルでした。
背骨もやや横方向へ歪みがあり、骨盤は左がやや高くなっていたためと、
実際の骨の長さによって脚長差が出ていました。
これらを踏まえてフィッティングを進めていくと、
結果としてサドルは80mm程後方へ移動し、ハンドルは上がり落差が取れました。
これで、350キロ最後まで力の残る走りが出来るかもしれません。
3Dでは、左ひざが必要以上に外側の軌道でペダリングしていました。
クリートの位置調整などでサドルに真っ直ぐ座れるように補正していき、
両膝の軌道を真っ直ぐ降りるペダリングへ修正するとかなり綺麗なペダリングに変化しました。
ご本人も、とても楽で、これならロングいけるわ。しっかり踏める感覚も感じると
お言葉をいただけたので、また良いフィッティングが出来たと思います。
土曜日に受けていただいたのは、マウンテンバイクでのフィッティングのお客様でした。
マウンテンバイクはロードバイクとは違い、クロスカントリー競技であったりトレイルライドでの
シチュエーションを考えると、サドルへ座ってペダリングしていく時間はマウンテンバイクの方が
やや短いと思われます。では、ロードバイクと同じ考え方でフィッティングが出来る物なのでしょうか?
答えはもちろんYESです。クロスバイクもフィッティングは可能なのです。
僕自身がBGFITを受けて思うのは、BGFITは必ずしもシッティングでのペダリングのみを補正するものではなく、
ダンシングはもちろん、導き出したニュートラルなポジションから
色んな体制への移行がスムーズかつ無理なく行える物なので、ロードとマウンテンバイクで
全く考え方から違ってくる事は無いのだと思います。
ただ、テクニカルな登りセクションや高いサドル高で下る激下りセクションなど身体の挙動の
自由度はしっかり考慮にいれてフィッティングをしなくてはいけません。
特に、難しい登りでのシッティング位置はサドルのかなり前方に移動し、常にバイクのセンターに
加重しなければフロントが浮き上がったりリアが滑ってバランスを崩します。
サドル前方でのペダリングは膝の角度を大きく曲げさせ、大腿骨が膝蓋骨へかける圧力の増大を招き、
さらに登りは重力に逆らう運動のために重いギアを踏むような物ですから、
膝関節への負荷は計り知れない物になります。MTBでのフィッティングはこの点にかなりの慎重さを要しました。


今や、MTBロングライドの代名詞 セルフディスカバリーin大滝 などの長時間の競技や
地元岡山のローカルレースにも多数出場される経験豊富な方ですが、
短時間のライドの時でも出る左膝の痛みや、MTBに付き物の腰の痛みを取りたいと言うのが課題でした。
アセスメントでは、ハムストリングスと僧帽筋の柔軟性と発達具合にやや制限はあったものの、
その他の柔軟性はあり、実際にバイクに乗って頂くと、もともと綺麗なペダリングをされていました。
ペダリング時の膝角度がやや浅いのでサドル高と前後位置をを調整し、ハンドルの位置関係を
見ていきます。落差が約40mmほど有ったのを、本人が一番楽に感じる位置へ移動させてみると
30mm近く高さが上がりました。登りでのフロント加重を考えると少し練習が必要だと思いますが、
柔軟性や長丁場のライドを考慮すると、この変化にかなりの効果が期待できます。
3Dでは、クリート位置の調整とサドルの芯出し等でサドルへ真っ直ぐ座れるように改善していき、
膝の軌道は左右揃っている様で、問題無さそうでした。
ただ、ペダルの踏み心地に左右差を感じるという言葉を聞いたので、その補正にすすみました。
通常、利き手や利き足と言った言葉があるので自分自身でも左右の感覚が違うことは特に
おかしく思わない方もたくさんいらっしゃると思います。その逆に、左右の感覚の違いを
なんとか治したいという方も同じだけいらっしゃるのではないでしょうか。
完全にではないでしょうが、ペダリングの左右差は3Dフィットによってかなり改善する事が可能です。
実際、この場合ではクリートのわずかな調整(クリートの移動量はわずかでしたが、何度もミリ単位での調整をしました)
でご本人も驚くような改善が感じられたようです。
お二方とも、2~3ヵ月後にまた再調整を行う予定で、満足してお帰りいただけたと思います。
まだまだフィッティングさせていただいた人数は少ないですが、
着実に勉強をさせていただいております。引き続き、皆様により良いフィッティングをして行ける様に
精進していきますので、宜しくお願いいたします。
今回受けてくださいました、O様とE様、
ありがとうございました。
実際にかかる費用や、時間、内容など、WEBで発信している情報だけでは分からない事などは
実際にご来店いただいてお気軽にご質問ください。
以上、山本でした。

2件のコメント

  1. ありがとう!昨日Yさんと山?を登ってみたけど、かなりトルクが増した感じです。
    さらに心拍数も低めになったので、攻める余地ができた感じです。Tくんも多分受けると思いますよ。
    また、2か月後、よろしくお願いします。

  2. >O様
     先日は長時間お疲れ様でした。
     トルクも回転のスムーズさも向上すると思いますが
     しばらくは強度の低い運動にとどめておいてくださいね。
     また2ヵ月後に再調整をお待ちしております。
     ありがとうございました。

コメントは受け付けていません。