ROUBAIXの組み立て1

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S-WORKS ROUBAIX SL3のフレームセットです。
フレーム単体重量 実測で 1060g フォーク重量 420g
お客様の注文分が入荷したので、パーツ移植のために今のバイクを入庫されるまでに
下準備をしていこうと思います。
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フレームのヘッド ベアリング挿入部分はカーボンなので通常のグリスではなく
カーボン用のグリスを塗っていきます。
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下側のベアリングを置いてさらにグリスを塗ります。
ROUBAIX SL3はロワーベアリングの径が1-3/8″と大径化されています。
ピュアレーサーのような1.5″径よりも小さくすることで、剛性と柔軟性のバランスを取っているようです。
フレームにフォークを挿し込み、
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アッパーベアリングを置いてからグリスを塗り、キャップ、スペーサー、ステムの順に
組みつけていきます。
今回、お客様のバイクの入庫待ちですので、仮のステムを取り付けています。
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フォークとシートステイに取り付けられた振動吸収素材zertzはネジ止めになっています。
そのネジにも工具を当てて締まっているかを確認します。
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次はBB部分。
フレームセットの場合は、オーバーサイズBBではなく、通常のJIS BB仕様となります。
タッピングとフェイスカットを施すことで、スムーズなクランクの回転が得られるようになります。
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タッピング作業です。基本的にネジは切ってありますが、ネジきりの甘い物がよくあります。
そこでこうやってネジ山を整えていきます。もちろん切削油は必要です。
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タップ用バイトがフレームのBB面よりも深く入ったところで
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今度はフェイスカットを行っていきます。
フェイス。つまりフレームとBBの接触面の事です。これを削って綺麗な面を作ります。
左右共すれば、接触面の平行が出てBBベアリングとクランクシャフトへかかるストレスが抑えられ
スムーズな回転をしてくれるわけです。
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切削後はこの通り。
ついでなのでBBとクランクの取り付けも行いました。
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BBを取り付ける際にはネジ部分に必ずグリスを塗っておきます。
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右クランクの取り付けも、シャフトにグリスを塗っておきます。
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左クランクも取り付けてトルクレンチでネジ止めします。
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フロントディレーラーとリアディレーラーを取り付けし、今日の作業はここまでです。
仮に取り付けているのは試乗用のDURAACEのチューブラーホイール。
完成が楽しみです。