2013倉敷国際トライアスロンに参戦してきました!

さて、今年も9月8日に倉敷国際トライアスロンが開催された。。
昨年とは打って変わって雨のコンディションの中、この1年の練習の成果を発揮すべく
500人以上の参加者が自分に挑んでいた。
僕はと言うと、昨年のスイムの惨事からなんとかまともに泳げるようになりたくて
自分のペースで少しずつ練習を積んでいたつもり。
なかやまの朝練でもバイクトレーニングから続けてラントレーニングを行うブリックトレーニングをして、
バイクとランで使う筋肉の違いに対応する体作りを続けていた。
バイクには多少の自信があっても、ランがなかなか追い込んだ練習ができずに
終わってみれば課題が見えてくるばかりで、どこまでも満足のできないスポーツだなと、
でもゴールの達成感は去年と同様。やはりトライアスロンは素晴らしいと思う。
9月8日、目が覚めると午前3時半でした。今年も近くのホテルで前泊をした。
外は雨。やっぱりかぁと少しがっかりしながら身支度を整えて
5時には会場へ到着。まだ暗くて車も少ない。
6時前にはトランジションエリアへバイクをセッティング。トランジションバックの中も取り出す順番に入れておく。
バイクラックからのルートやトランジション入口からの自分のバイクの位置と景色を頭に入れて、
最終選手登録へ。セルフチェックシートと言う自分の体調を確認するシートに書き込んで提出するのだが
去年は緊張して飲酒をしないと眠れなかったが、今年は飲まなくてもぐっすり眠れた。
特に自分で不調な感じはないので、シートを提出しスイムキャップとアンクルバンドを受け取り、
両腕と両腿にゼッケンナンバーをマジックで書いてもらった。
今年は、雨のために安全を考慮して鷲羽山スカイラインの周回が2周から1周へ変更になった。
バイクの距離は40kmから27kmになったのだ。
バイクでの挽回距離が減ったので、なかなか厳しいレースになってしまった。
仲間と談笑しながら緊張が徐々に高まるのが分かる。やっぱり去年のパニックが記憶から拭えない。
そうこうしてる内に、入水チェックの時間がやって来る。
忘れ物などあり車に戻ると、時間的にゴールまで会えないと思っていた家族に会えた。
妻と娘とお母さんの顔を見ると少し気が楽になった。
入水チェックとは、最終意思決定と同じ意味がある。つまり、本当にスタートしますか?という事。
このチェックを受けたらとりあえずスタートしなければならない。
そして入ったらもう出られない部屋の中へ誘導されるのだ。
その部屋の壁には「キャビるな!伏せろ!落とせ!」と書いてあった。
全く違う意味だが、その時の僕には「ビビるな!顔を伏せろ!心拍落とせ!」と読めた。
ウォーミングアップで水の中へ入るのは義務だ。義務なので守らないとスタートできない。
義務じゃなかったら入りたくないが、仕方なく入る。さっさと済ませたい。
桟橋から飛び込む人もいるし、スロープからゆっくり入水する人もいる。
僕はもちろん後者。まずはぷかぷか浮いて、やっぱり足は付かない。
怖い。なんとなく泳ぎ始める。胸がしまって苦しい。息がしにくい。
去年はこれでパニックになった。このままだとまたスタートでキャびるので、
深呼吸し、とにかく身体を水平に。鼻でしっかり息を吐いて腕をかくタイミングで息継ぎをする。
苦しいのにも慣れてなんとかぎこちないながらもクロールになった感じ。
この感覚があればきっとスタートできる。
手間だけど大事な事。去年はこの感覚を感じる前にスタート時間になってしまったので失敗だったのだ。
さて、7時51分から第1ウェーブがスタートし、恒例の拍手と怒号のような気合の声が響く。
3分ごとに第2、第3ウェーブがスタートした。
僕の第4ウェーブの番なので、桟橋まで降りてスタート位置まで泳ぐ。
泳げた。良かった、今年はスタート位置まで来れた。
なんか去年のやり直しな感覚。ちょっと楽しくなってきた。
プアァァァァァァ!スタート。
泳げる。意外にすぐには置いていかれない。
意外に追い抜くこともある。決して速くはないのだが、これが人と泳ぐ感じかぁと楽しかった。
人とぶつかるのも初の経験。手に引っ掻かれたり脚で蹴られたりしないように気をつけながら泳ぐのがまた楽しい。
そして、今年の1.5kmのスイムはすぐに終わった。
去年のタイムよりも8分も速い。
さぁ!陸だ!
ウェットスーツを脱ぎながらトランジションまで走る。
たくさんの応援の中を走る高揚感と、これから僕のレースが始まる期待感。
すぐ前をダックスの斉藤さんが走ってる。なんか嬉しい。
今年のトランジションは去年よりもバイクがある!これも嬉しかった。
トランジションでウェットスーツをすべて脱いでヘルメットを被り、ゴーグルをサングラスに付け替える。
ランシューズを取り出してウェットスーツをバッグに入れ、バイクをラックから下ろしてトランジション出口へ向かって走る。
バイクのスタートラインを超えたらバイクに飛び乗った。セットしていたS-WORKS トライベントシューズに足を入れると、
ダックスの応援団から声援が聞こえた。ありがとうございます。
シューズを締めて、補給を取りながら徐々にスピードを上げる。
バイクは楽しい。パワーメーターを見つつ前の選手をかわして進む。
ただ、雨で濡れた路面はとても滑った。
スカイラインの入口までで滑りそうなヘアピンが2つ。ここは慎重に曲がる。
スカイラインからはヒルクライム。全開フルパワーといきたかったが、なんだかあまり踏めない。
もっと踏める感じはあるのにいまいち脚が乗ってこない。それでも順位を上げながら、1往復しかないバイクの時間を
しっかり使うために今できる全力で走ったつもり。下りは怖かった。去年よりも最高速度は10km/h以上落ち込んだ。
下りで追い抜くリスクを避けて、登りでの追い抜きに全力を注いだ。
それでもいまいちバイクパートに不完全燃焼を感じながら、トランジションへ帰ってきた。
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バイクを飛び降りてトランジション内を走る。ラックへバイクをかけたらヘルメットを脱いでハンドルの上へ置き、
ランシューズを履いてBCAAのゲルを飲み込み、即スタート。ランのスタートラインを超えたところで1分40秒くらい。
トランジションからランコースはすべて地元の方や応援に来てくれた方が、一生懸命声援を送ってくれる。
選手名簿を見ながら名前で応援してくれる方もある。すごく背中を押される。
それに、今年はしょっぱなから調子が良かった。最初の1kmは4分12秒。目標は4分20秒なので良い出だしだった。
1kmを過ぎると横っ腹が痛くなってきた。まずい。まだ始まったばかりなのに・・・
ペースを若干落として呼吸法を変えながら2km我慢して走っているとなんとか痛みが引いてきた。
ペースを上げて4分21秒、4分8秒、4分23秒、4分25秒と順調に刻む。
そして今度は肺が痛くなってきた。残りは3km、なんとか粘りたい。が、無情にもペースは下降していってしまった。
一生懸命応援してくれるボランティアの学生さんや地元の方の声援が、とっても力になる。
この声援がなければここまで頑張れなかったと思う。
なんとか児島ボートレース場に戻ってきて、メインスタンド前に轢いてある赤い絨毯。
ここを走り終えると、もうレースが終わってしまう。なんだか寂しい気持ちになりながら、
同伴ゴールをする為に待っててくれているはずの家族を目で探した。
ゴール数十メートル前で家族を見つけ、娘を抱き上げて妻と3人でゴールできた。
20130912-2013kuratorarun.jpg
今年も素晴らしい運営と、たくさんのスタッフとボランティアの方々。
それからコースを使わせてくれた地元の方々、早い時間から応援に駆けつけてくれた方たち、一緒に練習をしてきた仲間たちに感謝します。
来年もきっと出ると思います。ゴール後の達成感と開放感から、すぐに今自分に足りないものが頭に浮かんで、今後の課題をどうクリアしていくかを
考えています。来年のフィニッシュラインに向かってまた皆さんよろしくお願いいたします。
それから、練習時間を作るのに協力してくれた家族に、ありがとう。
スイム 39分12秒(481/521位)バイク 53分54秒(8/521位)ラン 44分50秒(74/521位)  トータル 2時間17分56秒  総合87位 年代別35位

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