2014シマノ鈴鹿ロードレースレポート

今年もシマノ鈴鹿ロードレースに参加してきた。
鈴鹿も31回大会。僕が初めて出たのは、1999年の第15回大会だったかな。それから毎年参加しているレース。
夏は鈴鹿を走らないと終わらない。
今年はゲリラ雷雨の鈴鹿。晴れていたのは到着した土曜の早朝からお昼前まで。その後はレースが中止になるほどの雷雨となった。
一日目は、チームTT B(登録者クラス)に参加する予定だった。
メンバーは昨年と同じく僕とスタッフの名越、山城さん。それにチーム岡山のドメ君。
個人的にはカバヤTTソロのタイムも9割がた仕上がっていてまずまずの調子で臨める感じではあった。
平地番長ドメ君の超絶強力な引きにメンバー3人がどう立ち向かうのか(笑)といった様相を思い描きつつ楽しみにしていたのだったが、
自然の力によって文字通り、水泡に帰した。
午前中のレースに参加できたメンバーの応援や写真撮影をしていると、なんとも怪しげな黒い雲が近づいてくるのが見えた。
ゴロゴロと威嚇する猛獣のよう。屋根の近い場所へ退避して応援を続けていると、サーキットの路面をたたく激しい音と共に豪雨の壁が向かってくる。
立てかけた自転車を取りに行って屋根の下へダッシュで避難。もう少しで追いつかれるところだった(笑)
その後の競技は一時中断からほどなく中止へ。
隙を見てベースキャンプへ戻り、激しく降る雨を避けるように車へ避難。そんな一日目だ。
こんな鈴鹿は初めての事だった。
二日目はなんとか曇り空の中開催された。重い色をした雲に覆われて気分も重い。
まずはマスターズ30+。30歳~39歳のレースだ。フルコース3周。
一昨年は惜しくも4位。昨年は雨の中集団走行にビビり馬群。今年はなんとかしたかった。策はないが(汗)
召集場所に行くと強豪バルバの選手は意外に少ない。6名くらいか。
チームバルバは戦略的にレースを作ってくる。そして誰かを勝たせる為のアシストを用意してくる事で有名。
その為、今年もバルバの優勝者は各レースで多数に上ったようだった。
とは言ってもそんな事は解りきってること。関係ない。と言うより、その戦略を利用してやる。それが僕のいつものプラン。
鈴鹿のレースは統率と言うものがない。全国各地の多数のチームから1レースに1~3名程度の選手が参加する。大所帯のチームで多数のエントリーがあれば
6名や10名近くの選手を送り込む事も出来るだろうが、そんなのは一部。
レベルもスキルもバラバラ。そんな中で安全に走れる位置取りをしながら、皆レースを走っている。
1周目から先頭に出る。後から番手を上げるより楽そうだったから。
もちろん長居はしない。すぐ交代の合図を出して10~15番手位で走る。今日の集団の動きはなんとなく不穏だった。
リスクマネジメントの声が少ないし、急な動きをする人が多い。安定した集団はまっすぐ走るけど、まっすぐ走れてない人が多すぎた。
1周目のデグナー手前で接触する選手があったらしく、後方からどよめきがあがる。落車はないようだった。
2周目。集団の動きは相変わらず不穏だ。中の方に飲み込まれると逃場がないので、風よけを多少犠牲にしつつ逃場を作っておく。
それでも外から外から巻くってくる選手が前から降りてくるとだんだん集団の中に吸い込まれる。
そんな時だった。ダンロップカーブからS字を下っている時、真後ろの選手が「うぉ!」と発したかと思ったらバキバキガリパキングシャーってな感じの音とともに
目の前を黒い破片のような物が飛んでいった。落車。それも結構巻き込まれた人数が多そう。
ごっそりと後ろの気配が消えた。
肝が冷えたがレースに集中。これでたぶん30人くらいの集団か。コーナーでチラ見するとなんとか一列棒状で追いついた選手が数名。
彼らはスプリントには参加できないだろう。
3周目はとくに危険もなく、位置取りも自由にできる状況だった。バルバは6人ほどいてその一人が明らかにスプリンターの体格。あまり前にも出ず溜めに溜めてる感じ。
もちろんその選手の真後ろにへばりつく。誰にもこの場所は譲らない。
そのまま最終コーナーへ。目の前には10人程度。400の看板を過ぎてもだれも駆けない。集団が小さいのでみんな冷静に距離を見てる。
300手前でバルバがスタート。それも多段ロケットだ。僕はまだ腰を上げずに付いていこうとするが、思いのほか加速が鋭くて5mほど離される。
仕方なく腰を上げる。たぶん残り250m。腰を上げても距離は縮まらず、多段ロケットは加速していくので離されるだけ。巻くってくる選手も何名か。
感覚で10位前後だったが、9位だったようだ。一応入賞だけど、瞬発力なさすぎ。泣ける。
レースの展開は90点あげたい。危険回避はちゃんとできた。だからこの結果。後ろにいたらと思うとぞっとする。
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結構もがいたので、気持ち悪い(笑)
しばらく寝て、午後からはエリートに出場。登録選手が多く出場する7周回のレースだ。
エリートは落車祭り。2周目のヘアピン手前の小さな丘で目の前の選手が突然ハスって横転。急ブレーキとともに右へ逃げるもさらに転がってくるので
左足ペダルから外してウィリー状態にして乗り越えようとする。けど乗り越えられなくて落とした前輪でヘルメットごと頭を踏んだ。
しょうがない。申し訳ない。さっきまで自分がいた場所にさらに3人突撃落車。いや、前見ようよ。
なんとか落車は免れたものの、集団はすでにヘアピンへ向かっていくところ。
何人かとダッシュで追いかけ、デグナー過ぎで集団の後方へ追いつく。脚終わりました。チーン
それでも3周、4周と周回をこなしていると、スプーン手前の登りで今度は僕の後輪にハスった人が誰かを巻き添えに落車。
前方に小原さんは見えないので、まさかと心配するも危険回避で小原さんが前に上がるのが見えて一安心。
集団からは2名ほど逃げが出ていて、なかなか追いつかない。6周目に入る時に逃げを追いかけるつもりで先頭に出てみたが、脚が終わっていてどうにもならない。
7周目に入ったところで気持ちも身体も切れた。あとはサイクリングして終わり。
来年はエリートかマスターズどちらかに絞るべきかな。
参加された皆さん、お疲れ様でした!
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