第4回倉敷国際トライアスロン 参戦レポート

さて、ゴールの興奮も身体の疲労も温かいうちにレポート書くとします。
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今回で3回目の挑戦となった第4回倉敷国際トライアスロン。
いつもいつも書きますが、目標は昨年の自分越え。
昨年は スイム39分 バイクパート8位 ラン 45分弱といった具合。
自分に課したのは、スイム6分短縮。バイクパートトップ3。ラン40分フラット。と言うバカ高いハードル。
スイムについては、今年まったく海で泳がなかったが、プールでの感覚はいいペースで泳げる気がしていた。
現実は甘くなかったが・・・(笑
バイクは鈴鹿が終わってからの何とも言えない不調っぷりに本当に自信を無くす。
通勤で乗っても朝練で乗っても身体に力が湧かない。踏めない。パワー感が全く無く、へにゃへにゃする感覚。
倉トラ前1週間は回復期間と割り切って通勤は追い込まずサイクリングとした。
それが功を奏したか?
ランは今回一番力を入れていた気がする。今回、バイクで一切手を抜かないつもりだったので、使い切った脚で追い込めるように
ランのトレーニングは高強度の物しかしなかった。7月~8月は天候や他のレースでブリック練習が不十分で少々不安はあった。
という感じで準備をしてきた今回の倉敷トライアスロン。
高い目標にどれだけ近づけるのか。今までで一番メンタルとフィジカルの強さが求められるレースだった。
大会当日、3時に起床して会場に着くとなんと一番乗りっぽい。時計は5時来てない(笑
トイレに行き警備員やスタッフとあいさつを交わし、車の中で明けるのを待つ。
ボランティアスタッフの方たちより早かった(笑 やりすぎた。
夜が明ける頃には参加者も集まりきっていよいよな空気になっていた。
仲間や知り合いと談笑しつつ準備を粛々とこなす。
トランジションのセッティングも完璧。(自分比)
トランジションに入った時の景色と導線の確認。抜かりはない。
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ここから少し端折る。
水は温かかった。遠くにはさっきスタートしたばかりの第1ウェーブの選手たちが水しぶきを上げているのが見える。
スタート位置に浮かぶ船の上の倉敷市長さんの掛け声に呼応して僕ら第2ウェーブの選手たちは「オオオォォォーーー!」とドスの効いた唸り声を上げた。
市長さんは「あと30秒程度でスタートです」と。
その間ずっと立ち泳ぎ。結構堪えるのよね。
ラッパが鳴る。風船のたくさんついたロープが跳ね上がると選手たちが一斉に泳ぎ始める。
そもそも着いて行けるわけもないのでノロノロとボチボチ泳ぎ始めた。
特に慌てず、割と難なく。遅いが泳げる。
ただ、肩が動かしにくい。ウェットスーツで泳ぐのが実は一年ぶり。当たり前の事だが、肩が動かないとプールのように伸びない。
しかたないので淡々と泳ぐ。
そのうち第3ウェーブのトップ選手が追い抜いて行った。さらにドンドン追い抜かれ、もみくちゃで足も触られ、その度に驚いたりしつつ。
それでも結構冷静に泳いだつもり。とうとう第4ウェーブの選手にも抜かれ始める。6分後ろでスタートした選手に抜かれるんだから
今回も絶対遅いなと確信を持った。
スイムアップ。第2ウェーブでスタートしたので周りに結構選手がいる。トランジションへ走っていく途中も選手が結構いる。
これだけの事でレースをしてる感じが嬉しくてたまらなかった。
実はここで妻と娘とおかあさんが応援してくれたらしいのだけど、スイムゴーグルしてるとあまり人の顔が見えなくて、気が付かなかった^^;
トランジションはそこそこスムーズにこなした。ログではスイムアップからバイクスタートまで約3分20秒。予定通りだ。
バイクスタートの時に妻と娘とおかあさんを見つける。手を振ってシューズを締めながら加速。スカイライン入口までの目標LAPは15分。
しっかり踏んでいかないと間に合わない。
前を走る選手をどんどんパスして登りもトルクフルにパワーをかけていく。
先週までのへにゃへにゃ感や力が出ない感覚は無かった。よし!今日はイケル日だわ。と気合が入る。
今年のバイクパートはトップ3狙いだ。例年のように力を加減して走るつもりは毛頭なかった。
力を抜いてトップ3に入れるほど甘くない。それほどトップ3の力は強い。
下津井の辺りでは地元の人たちの声援が今年もたくさんいただけた。ありがとうございます。力が湧く。
パワーメーターはチラっと見ながらパワーが常にかけられてるか確認した。自分が無意識に怠けないように。
ダックスのT内さんを発見し、声をかけていく。
スカイライン入口に到着。タイムは14分フラット。1分の貯金が出来た。
スカイラインに入るとすぐにボランティアの方々がスポンジや水をくれる。ありがたい。暑い中ずっと待機してくれている。感謝しかない。
次の目標LAPは1st往路を14分フラット。相変わらず前の選手をどんどんパスしつつ、280wを目安に踏んでいく。
途中、R丸さんがすれ違って下って行った。トップからそんなに遅れてない。頑張ってる様子。
程なく、ダックスの大応援団を発見!Takeさんの「や~まちゃ~ん!!」の声援がひときわ大きく聞こえ、10人もの仲間が応援に来てくれた!
テンションMAX(笑   何故か雄たけびをあげて左拳を突き上げて(笑  せんでもいいのに。いや、せん方が何かといいのに登り返しをダンシングでガシガシと。
登りきって脚がダルイがな。アホな自分。その勢いのまま1st往路の折り返しへ到着した。
タイムは14分27秒。予定よりやや遅れたが上出来。1st復路もしっかり踏む。つもりだった。
なんといきなり変速が動かなくなるというトラブル発生。電動変速器が突如動かなくなってしまった。
少々パニックになりつつ、走りながらケーブル類のチェックを目視で行う。
特に異常はなさそう。変速スイッチは全て効かない。つまり、断線かバッテリーが無くなったかバッテリーが落っこちたか。
考えながらとりあえず固定ギアのまま、再びダックス応援団の前を通る時には余裕の顔を見せつつ1st復路を走りきる。タイムは10分2秒。なんとか予定通り。
2nd往路も目標は14分。だが、明らかにこのままだと失速する。変速を使わないでやり過ごせるコースじゃない。
でも、バイクを降りてタイムロスも勇気がいる。
考えて漕いでるうちにキツイ登りに差し掛かり、バイクを降りて一か八かバッテリーの抜き差しを試みた。
小さく「ウィ」と音がしてシステムが動く状態なのが確認できた。
たぶんトータルで20秒ほどのロスになったが変速も動くようになり、ここからまたしっかり踏んでいけるようになった。
三度ダックス応援団の前を通過するときには、何事もなかったかのように淡々とバイクを進めていく。
結構キツクなってきていたので、声援が効いた。みなさんありがとうございました!
2nd往路のタイムは15分フラット。予定より1分遅れたが、トラブルが有ったことを考えれば悪くない。最初の1分の貯金は使い果たして、30秒ほどの借金。
2nd復路はしっかり飛ばす。つもりだったが、追い越し禁止などのルールでなかなか思うように走れない。
条件は皆同じなので仕方がないが、2nd復路も9分56秒とあまり伸ばせなかった。
スカイラインを出てトランジションへの約4.5kmは道幅も狭く細かなアップダウンのあるコース。
リスクマネジメントしつつ目標LAPの7分に近づけるよう追い込んで行った。そして、バイクパートがついに終わる。
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バイクを降りてLAPボタンを押すと7分17秒。バイク乗車時間は70分45秒だった。上出来だった。
トランジション内を走って移動し、バイクラックにかけてヘルメットを脱いでカゴへ。しゃがんだまま足ふきタオルで足裏を拭いてランシューズに履き替えつつBCAAゲルを飲んでランスタート。
淀みない。スムーズにこなせた。ログでは、1分30秒くらいか。ちょっと時間がかかった。
ランは76番目にスタートしていったらしい。スイムアップが485位だったのでタイム的に400人以上抜いたことになる。スイムがどんなに遅いのかが分かる。情けない。
走り始めてすぐに両前腿に軽い痙攣を感じる。嫌な感じ。しんごうデュアスロンを思い出した。
ここでも、妻と娘とおかあさんが声援を送ってくれた。気合が入る!!
最初は我慢と、リズミカルに呼吸を整えながらまずは4分20秒ペースで進んでいく。本当はもっと突っ込みたかったが、身体に強烈に拒否された。
身体と喧嘩しても仕方がない。宥めすかしてペースをじわじわ上げていくプランしかなかった。
ランでも少しずつ前走者をパスしていきメンタル的にも力にしていった。
知り合いの選手に声をかけて進んでいく。すれ違う選手と声援を送りあう。
そしてまたしてもダックス応援団がランコースで応援をしてくれていた。ああ、トライアスロンは最高だ。
なんて事を感じるのは束の間。身体は刻一刻と変調をきたす。
5kmの折り返しを境に、ペースは徐々に落ち始める。なんとか身体をダマシダマシ堪えていたが、残り2kmを過ぎてついに両前腿が攣った。
こうなると発作が治まるまで動けない。仕方なく歩く。歩くのも厳しい状況。
どんどん抜かれるがどうしようもない。心も折れてしまっていた。
ラスト1kmを前にもう一度身体を無理やり動かす。
最後までは走ろう。妻と娘が同伴ゴールを待ってくれてるはず。歩いては行けれない。
最後の地下道をくぐったら残すは観客席前の赤絨毯のストレート。
残り50mの所で妻と娘が出てきた。娘の顔を見ると笑える。なんて眠そうなんだ(笑
たくさん待たせてしまった。去年よりも重くなった娘を抱っこして3人で歩いてゴールへ向かった。
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ランタイムは46分44秒。目標にはほど遠い。明らかにバイクの攻め過ぎによる筋肉の限界。
まだまだメンタルもフィジカルも弱かった。
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それでも、総合記録ではPBを更新。バイクは残念ながら区間5位。トップ3とは1分以上の差。トランジションタイムもあるがバイクの力がまだ及ばない。
それにバイクも負けてる上にトップ3のランタイムの見事なこと。感心する。
あの強靭なメンタルとフィジカルは本気で目指したい。と、またモチベーションになった。
今年も、何か月も前から準備に尽力された運営スタッフの皆様、並びに3000名を超えるボランティアスタッフの皆様。
暑い中、時間を作って応援に来て下さった仲間とトライアスロンを通じて知り合った方々。
一年に一度のこの大会のために場所を提供してくださる地元の方々に深くお礼を申し上げます。
本当に良い大会でした。ありがとうございました。
また来年ですね。
最後に、毎年応援に来てくれる妻、娘、おかあさんありがとうございました。
次も頑張るよ^^
スイムは練習します・・・