こんな作業もするんです。

ご注文いただいたマウンテンバイクを組み立て中、ブレーキレバーを握ると変な感触が。
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いつものスムースな動きと違って強い抵抗感。そしてレバーは戻ってこない・・・
すぐに思い出したのが、別のお客様のブレーキでマスターシリンダー(レバー内部)のピストンが(ブレーキフルードに負けて?)
膨らんで同じような症状があった事。
まずレバーをバラして確認。
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写真真ん中の白い棒状の部品がピストンです。
ピストンをシリンダーに入れても硬くて入りにくい状態。おそらく膨らんでしまってる事が考えられました。
で、メーカーに報告。ご注文分だったのでメーカーでの作業をお願いせず、部品を送ってもらってお店で作業対応しました。
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これが届いた新しいピストン。
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元のピストンとの寸法を比べると、新しい物は0.1~0.2mm細い物でした。
シリンダーへ入れても抵抗なく入ってくれて、動きもとてもスムース。
やっぱりピストンが変形(膨張)してしまっていたみたいです。もしくは製造段階での寸法の誤差か。精密な部分ですし大きい気がしますが。
ピストンは樹脂製ですし、オイルフルードはドット4と言う樹脂製品への攻撃性の低いフルード。
樹脂の配合がちょっと基準と違ったりしたらフルードに負ける事も有るのか。調べようもないのでよくわかりませんでした。
寸法の誤差が可能性高いかもしれないですね。
とにかく、組付けてフルードを通して問題なく作動しました。一安心。
リアのブレーキも念のためピストン交換を行いました。
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リアはホースとレバーの接続部にバルブが付いたタイプでした。
最近はブレーキホースもフレーム内蔵が多いので、ホースを抜いたり入れたりする作業時に、
フルード漏れ防止の為のバルブが付いているようです。
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寸法はやっぱり新しい物が細いようです。
バネの長さの違いと、バルブの有無。ピストン本体の突起の長さも違いました。
で、加工します。
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突起部分の長さをそろえて、バネとバルブを移植しました。
これで、リアのレバーも今後安心です。
なかやまでは、箱から出して形にしただけのバイクを提供しておりません。
技術と知識を持ったスタッフが1台1台チェックしながら組み立て作業を行っております。
全ては安全にサイクリングしていただくため。ですね!

1件のコメント

  1. うーん、なんか感動しました
    自転車愛とか職人コダワリを感じました!

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