旅で使った地図 日本編

 旅(サイクリング)に必要な地図はその国や地方の面積や人口密度、道路の整備状況等で変わってきます。また地図そのものの善し悪しも大きく影響します。どんなに正確詳細な地図でも旅心を掻き立ててくれなければダメなのです。
 そんな地図選びのあれこれを国別に書いていこうと思います。


まず今回は日本です。
 日本では昭文社のツーリングマップルを先代のツーリングマップの頃から使っています。この地図は本来二輪車(オートバイ)向けの地図なのですがサイクリングにこの地図を使っている人は多いのではないでしょうか。
新旧ツーリングマップル
 地域ごとに7冊で全国をカバーしています。未舗装の林道やおすすめルートが色分けされていてわかりやすくコンビニや土地の名産、見所等の情報も多く旅のルートをイメージし易い作りになっています。最近の物は分かりづらい分岐の緯度経度が記載されていてGPSとの連携もなされています。遠くへ行く時は大抵この一冊のみで走っています。
 これは昭文社の出している他のロードマップにも言えるのですが昭文社の道路のデフォルメの仕方や国道、県道等の色分け配色その他諸々の作りが僕好みのようです。
 1日の走りを終えテントで寛いでいる時にこの地図を眺めて翌日のコースをあれこれ考える。この3桁国道を繋いであっちの峠を越えてそれから・・・とあれこれ想像を膨らませていけるのがツーリングマップルの魅力です。
 しかし!

 もっと詳しい地図がほしくなる時があります。
県道からさらに狭い生活道に入っていきたい時。分岐の多い峰越林道を迷わず走りたい時等々です。そんな時に登場するのが国土地理院発行の地形図です。
 縮尺が幾つかありますがサイクリングに便利なのは五万分の一か二万五千分の一縮尺の地形図です。地形図は一枚に掲載されている範囲が狭いので長期のツーリングだと膨大な荷物になってしまいます。なのでこれらを使うのは現実的ではないのですが理想を言うと五万分の一地形図で旅がしたい!のです。
五万分の一地形図
 ロードマップよりも正確で地図記号や等高線から浮かんでくる情報も旅心を誘います。
 せめて自走できる範囲は揃えておこうと思い四国と岡山県南の五万分の一地形図はほぼ手元にあります。
 二万五千分の一地形図はより詳細でさらに細かいルートを探す時には便利ですがより掲載範囲が狭いので極身近な地域のみ揃える留めています。
 地形図は白地図なので走った道を赤線で辿っていく楽しみもあります。線が増えて地図が真っ赤になっていくのも楽しいしまだ走っていない良さそうな道を探すのにも役立ちます。写真は学生時代に住んでいた高知市近郊の地形図です。
走った道を赤線で辿る
 そんな地形図の難点はどこにでも売ってないことです。岡山市でも全国の地形図が揃うのは大型店か専門に扱うお店に限られています。これがたとえば地方の観光案内所とかコンビニなんかに置いてあれば便利なんですけどね。また紙質を落としてもいいので一枚の掲載範囲をもっと広くしたものも出してくれたらツーリングには便利なんだけどなあ。