5月3日、サイクリング2日目の朝。いちばんの早起きは僕。明るくなったら目が覚めるのでテントから出て辺りを散歩。
帰全山公園には野中兼山を奉った神社があります。丁度この時期はシャクナゲとツツジが満開です。
橋の上からキャンプ地を見下ろします。単なる河原です。
さて今日はどこを走るか?今晩もこのキャンプ場に泊まるので今日は軽装で走れます。初めは奥白髪林道とか一ノ谷脇の山林道とかのロング案が挙げられましたが結局は近場の未舗装の峠に行くことになりました。昭文社の2010年版ツーリングマップルP77のH4、I4に位置する『10km程の楽しい峠越ダート』とコメントの付いた林道です。少し前の地図ではまだ繋がっていないルートです。距離も短いし楽勝かな?とお気楽な気分で出発しました。
県道263から県道264に入り汗見川沿いに遡ります。美しいエメラルドグリーンの水面を見ると四国の山の中に来ていることを強く実感します。真夏なら思わず飛び込みたくなるようなきれいな淵が続きます。
嵯峨野という集落から折り返す形で林道へ入っていきます。
しばらく舗装路が続きますがやがて道はダート(未舗装路)になります。幾つか分かりにくい分岐があります。ツーリングマップルだけでは迷うと思います。国土地理院の地図閲覧サービスの二万五千図では道が繋がっているのでこれを参考にするとよいでしょう。
途中、朽ちた重機の横で休憩します。上っている東側のルートは特に展望もなくひたすら上るだけといった感じです。
勾配のきつい区間は押していきます。ツーリング車はマウンテンバイクの様にタイヤが太いわけでもなくまた軽いギアがついているわけでもないので押すこともよくあります。
あのカーブの先が峠ではないかという期待を何度も裏切られつつ延々と上っていきます。結局峠は標高900mの高みにありました。県道の分岐が350mだったので約600m程の標高差を上った事になります。
峠は切り通し。ひんやりとした風が吹き抜けます。ここでゆっくりと昼食です。
昼食後早明浦ダム湖畔へ向けて下ります。こちら側は遠くに折り重なる山並みが見え変化に富んでいます。荒れた急坂を慎重に下って行きます。
下っている途中で集材の現場に出くわしました。元々は林業のための道ですから作業優先です。作業が一段落するのを待つことにしました。
若い作業員が1人で無線で連絡を取りながら索道のワイヤーを動かし山上の伐採現場から木を降ろしていきます。ある程度貯まったら重機で枝を払い適当な長さに切っていきます。kusさんがその様子を動画に収めたのでここで紹介します。熟練の職人技で見ていて飽きませんでした。なんか生き物みたいです。
作業の合間に通してもらいました。
長い下りの末に早明浦ダム湖畔の県道17号に合流です。県道に出る最後に最後までダートでした。10kmの峠越えに約3時間。楽しいような苦しいような贅沢な3時間でした。
最後に土佐酒造の大町桂月資料館に立ち寄り入館料代わりのカップ酒をゲットして帰路に着きました。
今日のコースはこちら
その4へつづく
プロセッサーと言う林業機械です。同じ長さに揃えて切りそろえ、枝払いもできる半万能マシーンです。
岡山県の県北に行けば同じような光景があちらこちらで見ることが出来ますよ。
おくやまさん
詳しい解説ありがとうございます。サイクリング中にあの機械を見たのは初めてでしたが見てて飽きませんでした。県北もいつかしっかりと走りたいですねー。