2004 ツール観戦記 その7 第3ステージ

3e etape Waterloo-Wasquehal 210km
この日の走行ルートです。


自転車ルート 571069 – powered by Bikemap 

 今日のステージの見どころは何といってもパリ~ルーベでも使われる石畳区間です。
僕らもそこを観戦ポイントに据えてルートの計画を練りました。
出発の朝昼食を積む
 朝から快晴。今日は暑くなりそうです。テントやシュラフを乾かして午前10時半に出発。近くのパン屋でバゲットを2本買って走り出しました。


目的地はErreという村の先の石畳区間です。今日のようにどこにしようか行き当たりばったりではなく、さらに大きな町など分かりやすい場所でもない所が観戦ポイントの場合は気合を入れてルートを調べナビしなければなりません。
ようこそErreの石畳へ!
 その甲斐あって早くにコースに到着。まだ警官もおらず出入りは自由でした。でも狭いコースに車を入れると出るときが渋滞になり大変なので脇道の木陰に車を止めました。
パヴェを下見パヴェ
向こうでは石畳の道をpaveパヴェと呼んでいます。この区間は全長2800m、下見を兼ねて全部歩いてみました。kusさん曰くここよりひどい路面のパヴェはパリ~ルーベではざらにあるけどさすがにツール・ド・フランスではリスクが高すぎて使えないんだろうとのこと。しかし都市部の旧市街で見る石畳よりは石そのものが大きく不ぞろいで隙間もありかなり走りにくそうです。
キャラバン隊通過砂田氏もここで撮影待つ
 徐々に沿道は人や車で埋まっていきます。石畳の途切れる終点まで歩き戻っていると見覚えのある顔が。第1ステージで見かけた日本人カメラマンのsuzukiさんです。プロカメラマンなのですがツールは趣味で観戦&撮影をしているとのこと。奥さん同伴でレンタカーで回っているそうです。彼らとは山岳やパリでも再会しました。
 一緒にキャラバン隊の通過を見送ります。しかしこんなおもしろ自動車が過酷な山岳を超えて3400kmを走りきるのは選手以上に大変かも?時々故障して搬送されている車も見ました。
 そしてキャラバンカーの中で強引に道路わきに駐車して降りてくる人があります。見たことある人だなーと思っているとカメラマンの砂田弓弦氏でした。ライターの菊池さんもやってきてここが今日のレースが動く重要なポイントであることが実感できました。
逃げる二人が通過プロトンはUSポスタルが引く激しい位置取り
ヘリの爆音が近付き逃げるフォイクトとデフロートが通過。でも現場では誰だか分かってないです。そしてプロトン(メイン集団)が通過。路肩を大胆に走る選手、詰まったチームカーを(この狭い道で!)追い抜く選手など想像以上の迫力に圧倒されました。この日やっとツールドフランスを観てるんだ、という充足感を味わいました。
翌日の観戦に向けて移動
 翌日はチームTT。そのコース近くで安くて快適そうなキャンプ場を探して車を走らせます。僕がキャンプ場ガイドを開いて目星をつけてkusさんにルートを教えます。いくつかキャンプ場を廻ったのですがなかなか良いところがなく迷走した末、8時近くになってやっとホテル経営の広ーいキャンプ場に落ち着きました。自転車で旅していると1度目星をつけたキャンプ場が不快なところでも変更は体力的に難しく仕方なく泊まることも多いのですが車だと楽に移動できるので自然と選択基準が厳しくなってしまいますね。
つづく