HPでは「ヨーロッパアルプス峠&キャンプ場実走、実泊ガイド」として掲載していた内容の再掲です。ブログ用に写真と文章を訂正しています。情報は古くなっています。現在の状況とは異なっているかもしれませんのでご了承ください。
1998年、旅の後半に越えたスイスのスーステン峠です。前に紹介したフルカ峠の北にある峠です。この時は天気が悪く小雨交じりの峠越えでしたが2006年に再訪しています。
フルカ峠の北にあるスーステン峠はスイスアルプスを代表する2000m級の峠です。しかしその歴史は新しく第二次世界大戦中の建設だそうです。その為かヨーロッパアルプスでは珍しく峠はトンネルになっていました。
朝9時過ぎに曇り空の中Innertkirchen(標高620m)を出発。9月も後半になると秋の気配が濃厚になってきます。
峠への上りに入るといきなりの急坂に驚かされますがGademenの村(標高1200m)までは全般に勾配は緩く楽な行程です。Gademenにはキャンプ場や商店もあるのでここでの滞在も良さそうです。
村を過ぎると勾配はきつくなっていきます。急カーブで高度を稼ぎこれでもかっ!とばかりに素彫りの短いトンネルが連続します。補修工事で片側交互通行になっているトンネルも幾つかありました。しかしよくこんな所に車道を通したものです。
トンネル区間を過ぎるとこの峠越えの目玉ともいうべきシュタイン氷河"Stein Gltscher"がその姿を現わしました。氷河の先端にある湖まで狭いダート道が通じており車が止まっているのが見えましたが今回はパス。あそこまで下ると戻るのに相当難儀しそうです。
雨が落ちてきたのでカッパの上だけ着て走ります。峠は広く小さな池がありました。土産物屋が一軒ポツンと立ち峠看板には沢山のステッカーが貼ってありました。寒々しく寂しい印象でしたが真夏の休日などに来たら全然雰囲気は違うのでしょう。
300m程のトンネルを抜け反対側へ。トンネル脇に旧道らしき山道があったのですが雪で埋まっていて通れるか確認できませんでした。
荒涼とした谷を下ります。きついカーブはなく高速でどんどんと高度を下げていきます。こっちから上るとなると変化が乏しいので精神的にこたえそうです。
急カーブとトンネルでWassenの町へ。高速道路と並行する2号線に合流しアルトドルフ"Altdolf"までさらに下っていきました。
周辺のキャンプ場
Innertkirchen
Grund
料金 13.10sf(1998年)
地面 草地
シャワー 有料
トイレ 紙あり
フリーサイト
評価
★★
通年オープンのキャンプ場。Innertkirchenには3つキャンプ場があるが記憶違いでなければここに泊まったはず。町の中ともいえる立地で便利。大きいスーパーはないが買出しには困らない。