のどかな山村風景の中を走ります。広い新道は避けて旧道をのんびりと。
ここで右に折れて三原村を目指します。三原村は四方を山で囲まれた小さな村です。
そんな小さな村にも開発の波は押し寄せていました。昔からある狭い道は至る所で拡幅され無粋なトンネルで一直線になっています。もともとが大変不便な地域なので歓迎すべきことなのでしょう。
この交差点から直進し未走の県道344、県道宗呂中村線へ。
しばらくは広い道だったのですがここから急に狭くなります。そして通行止?!それは困ります。この道を走るためにここまで来たのに…。でも看板をよく見ると2t車以上通行止、路肩決壊のためとあります。なら自転車は大丈夫。そのまま進みます。
しっとりと落ち着いた雰囲気の道が山中へと続きます。
小さな切通し。古い石積みがここが以前は生活道だったことを物語っています。
地形に逆らわない緩やかなカーブが美しい曲線を描いています。これを見ると山を崩したまっすぐなバイパスがいかに味気ない道かが分かります。利便性も大切ですがぜひこうした古い道も残してほしいものです。
15時12分、峠に到着。特に名前はない峠です。山道を含めると四差路になっていました。県道なので近代的な看板が立っていますが周囲の雰囲気とは不釣り合いです。
その9へつづく