Talcaでの休息を挟んで12月18日の走行距離は119㎞。曇り空で風もなく軽快に走れた1日でした。平均速度も18km/hとやや速めです。
三脚を立てて自分の写真を撮る余裕もありました。日記によると道端で母娘に呼び止められ皮をむいてあるみかんを1つもらったとあります。
遠くに雪を頂いた形の良い独立峰が見えてきました。
ひたすら南へ、ずいぶんと風景が変わり落ち着いた感じになってきました。100㎞を超えてそろそろ泊まるところを見つけたいのですがどこも畑でテントが張れそうな空き地はありません。
あと20㎞ほどでまあまあ大きいSan Carlosに着くのですが風が出て膝も少し痛いのでちょうど現れたレストランの裏にテントを張れないか聞いてみることにしました。
レストランに入ると先客は誰もいません。カウンターの女の子にビールを頼みカタコトの単語を並べて今日裏でテントを張らせてもらいたいと伝えると困った顔…。掃除をしている中年のおばちゃんに聞くとさらに爺さんに話が伝わりどうやらOKのよう。やった!
ビールは1リットルの大瓶が900ペソ(約190円)。持って出ようとすると爺さんがここで飲んでいけよとテラスのテーブルを指差してコップを渡してくれました。ありがとう。ビールはよく冷えていてサイコーでした。
明るいうちにテントを張ると人目に付くので午後9時半、西の空がオレンジ色に染まる頃にテントを張りました。深夜大型トラックが頻繁に出入りして気が気ではないですが無事朝を迎えました。
翌12月19日は40㎞走ってChillanという町へ。この日はここでやめてHospedaje CANADAという宿に泊まりました。翌日も出発する気になれず連泊。部屋でボーっと過ごしました。
Hospedaje(オスペダヘ)とは民宿のこと。ごく普通の民家の一室を借りて泊まっている感じです。今後お世話になる宿のほとんどはこの民宿でした。他にもHostal、Pencion、Residencialなどの呼び方がありますがどれも民宿のことです。
Chillan滞在中写真は1枚もなし。1日休んで少し元気になりました。
12月20日もひたすら南下。約90㎞地点辺りにSalto del lajaという標識が頻繁に現れるようになりました。Saltoとはなんだろう?と思い未舗装の分岐を曲がると大きなホテルやバンガロー、キャンプ場などがあり奥には滝がありました。Saltoとは滝のことだったのです。
滝は小規模ながらナイアガラの滝風(南米だからイグアスの滝風というべきか?)の幅のある雄大なものでした。なかなかのものです。この日は近くのキャンプ場に泊まりました。
グーグルの衛星写真です。こんなところだったんですね。
つづく