県境の峠を越えて高知県へ。まさかの雨で濡れながらの走行です。この辺りの斜面は皆伐されていて今は周囲が見渡せます。正面には以前走った笹ヶ峰隧道への道。下を見ると高知自動車道をミニカーのように小さい自動車がエンジン音を響かせどこかへ急いでいます。
上から眺めていると高速道路の喧騒は別世界の出来事のように思えてしまいます。
写真に夢中になっていると後ろからふいに「こんにちはー」という大きな声が。振り返るとランドナーに乗ったサイクリストが下って行きました。こんなマイナールートを知っているとは。やるな。
下るにつれて雨は上がり濡れた路面が残りました。新緑。緑といっても本当に様々な色合いがあります。
旧立川番所書院まで下ってきました。
『立川下名口番所(立川関)の歴史は古く、日本後記に延暦16年(797)に丹川すなわち立川駅が置かれたとある。それより国府への官道として立川駅は利用されていた。藩主参勤交代の通路となったのは、それまでの海路を陸路に改めた六代豊隆公の享保三年(1718)からで、立川番所は土佐路最後の藩主の宿所となった。
立川番所は、藩主参勤交代の本陣として重要視され、岩佐口番所、池川口番所とならんで土佐の三大番所の一つであった。
現在の立川番所跡建物は、川井家十代立川口番所役人川井惣左右衛門勝忠が寛政年間(1789-1800)建築したものであったが、明治時代になって個人の手にわたり旅人宿となって一部改築せられていた。昭和48年町が譲り受け、昭和49年旧立川番所書院として国の重要文化財に指定された。』大豊町HPより。
16時半、GW時期の日は長いので暗くなるのはまだ先ですがこの時間になると光が柔らかくなってきました。雨上がりの山がきらめきます。
立川側に沿って下り吉野川本流に合流すると正面に風車が見えました。勢いよく回っています。ゆとりすとぱーく大豊の風車かな。
右岸の国道ではなくて左岸の県道を走ります。地形に逆らわない不規則なカーブの連続。新しい道には決してない自然と土木工学がコラボした造形美です。
本山町の町外れにある帰全山公園下の河原が無料のキャンプ場になっています。清潔なトイレと炊事場があります。先に近くのスーパーで買い出しを済ませてテントサイトへ。オートバイのグループが多数テントを張っていましたがサイクリストはいませんでした。日が沈む前に何とかテント設営完了。
この日の夕食は土地のスーパーでしか手に入らないお惣菜。イタドリ、オクラ、ぜんまいに高知産の刺身です。ごちそうさまでした。
その3へつづく
その昔冬のツーリングで立川番所横の立川そば食って温まったことを思い出しました。また一昨年の大河ドラマ「龍馬伝」で若かりし龍馬が立川番所で役人に突っぱねられていたシーンもありましたな。また走ってみたいものです。
他県では雑草扱いのイタドリがスーパーで売っているなんて、高知ならではだと思います。
地元の食材を手に入れる方法を見習いたいものです。
「右岸の国道ではなくて左岸の県道」、サイクリングにはこちら、ですね。
高知産、野菜系はもちろん、刺身が贅沢そう。写ってないけどアルコールありですね。
1号さん
その昔夏に二人で崩れた県道を担いで越えたことがありましたよね。あの時もそばを食べた記憶があります。今は高齢化でそばは食べられません。残念です。
takataniさん
確かにイタドリは道端のそこかしこに生えてるので売ってるのは珍しいかも?広くチェーン展開していない店を探すのがコツでしょうか。
やまさん
お察しの通りアルコールはキャンプには必携です。
kunisadaさん
紛らわしい言い方でした。ただ高知の食文化に感心しただけなので、気にされたらすみません。アドバイスありがとうございます!
takataniさん
ん?全然気にしてないし紛らわしい言い方とも思ってませんよ。今度飲みに行きましょうか?