ギア比1:1

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 間違い探し。ごく普通の完成車のような顔をしていますがどこかが違う??
大学サイクリング部の学生さんから1対1以下のギア比が欲しいという依頼が相次いでいます。
 1対1のギア比。というのは分かりやすく言えば前と後ろのギアの歯数が同じである。という意味です。MTBやクロスバイクなら当たり前にあるギア比ですがこれがロードバイクや最近ツーリングバイクの主流となりつつあるシクロクロス系バイクとなるとこれがなかなか難しいのです。
 ロードバイクのフロントギアの主流はダブルです。最小ギアは34。リアの最大ギアは32なのでちょっと1対1には届きません。
 10速ならフロントトリプルという手もあります。交換パーツは多くなりますがこれなら30-32tという1対1以下のギア比が得られます。通常ならこれをお勧めしています。
 が、今回はちょっと状況が違います。某社のシクロクロスバイクなのですがフロントの変速ワイヤーが上からルーティングされています。おっと!
 ロードバイク用トリプルのフロント変速機で上からルーティングのものはなかったはず。さあどうしよう??


 フロントトリプルが使えないとなるとダブルしかありません。
で、思いついたのが最近増えているMTBのダブルギアです。アウタートップが軽くなってしまうのですがレーシングバイクではないのでまあ良いでしょう。
今回はSLXの40-28Tを組み合わせてみました。
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 チェーンラインやFDの位置、変速状態等は個々のフレームによって異なります。今回はうまく行ったかな?
これでキャンプ道具や食料を満載してどこまでも走って下さい。