言わずと知れたシマノのホローテック2です。フレームにBBアダプターをねじ込みフレームの外にベアリングを配する事で
ペダリング剛性を高めたクランク規格の代名詞。68、70、73mmの従来のフレーム規格に
そのまま取り付けることが出来て非常に汎用性が高い良く出来た規格です。
シャフト径は24mm。
BB90です。TREKのマドンやトップフューエルに採用されるBB規格です。
TREKの高度な技術力だから成し得たカーボンフレームに直接ベアリングを嵌め込むタイプです。(圧入ではない)
90と言う意味はベアリング両端の幅の事。実はホローテック2もBBアダプターの両端の幅は90mmあります。(フレームの寸法公差はありますが)
TREK独自規格とはいえ、シマノ、カンパ、SRAM他たくさんのメーカーにも対応できる汎用性を併せ持ちます。
アダプターのねじ込みよりもフレームで直接ベアリングを保持するのでペダリング剛性は圧倒的ともいえます。全てはカーボン整形の技術の高さから来るものですね。
ホローテック2よりもアダプターを省く分軽量になります。
キャノンデール発の新規格です。BB30(サーティ)と言います。
シャフト径が30mmあり、高いペダリング剛性とベアリングの磨耗を低減出来るBB規格です。
最近は多くのバイクメーカーが採用してきていますが、元々はキャノンデールが約12年位前に開発した物だと言われています。
フレームは従来のねじ山を立てたBBシェルではなく、大口径の筒状のシェルにサークリップと言うリングを内部に左右からハメ、
そこまでをベアリングの受けとして直接フレームにベアリングを圧入します。
キャノンデールのホログラムクランクは左右のクランクアームとシャフトが別体の3ピース構造ですが、その他のBB30規格のクランクは右クランクアームとシャフトが一体の2ピース構造の事が多いようです。
専用クランクとの併用で劇的に軽くする事が可能です。最近は変速性能もかなり向上しているので使用感も心配ありません。
これが一番新しいのでしょうか。プレスフィットと言う新規格です。
BB30とBB90を足したような良く似た規格なのですが、全く違います。
BMXのアメリカンBBのサイズと重量を大幅に変更したようなものでしょうか。
インテグラルヘッドパーツのゼロスタック(ZS)規格と構造が近く、フレーム幅は約86mmで
ねじ山を持たないシェルになっています。そこへベアリングの挿入されたカップを左右から圧入してトータルのBB幅を90mmにしているようです。
これもシマノ他色々なメーカーに対応する汎用性の高い物になっています。
利点として、フレームの精度を究極に求めなくてもある程度回転のスムースな物に仕上げることが出来る。
タッピング工程(ねじ山を切る)が省けるのもあって生産スピードの向上とコストの削減に役に立つとか。
いずれにしても一昔前に比べるとホントに規格が増えました。
まだこれからも増えていくのかもしれませんね。
その度に私たちショップの人間は一つ一つ理解して知識として頭に入れて行っております。と、まぁ今日のこの日記も覚書の様相を呈していますが(笑
4件のコメント
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はじめまして。
BB90の件に関して検索してたどり着きました。
大変参考になりました。
さて、今カンパ・レコードが余っていまして今度Madone6をフレームセットで購入予定です。
カンパに付ける際に、ウルトラトルククランクはベアリングがクランク側に付いていますよね。
そうしますとBB90には、フレームに直接そのカンパクランクがとりつく感じなのでしょうか?
OS-FITは標準BBかBB30用なのでBB90にはどのように付けるのかイメージがわきません。
(シマノは、ベアリングと蓋みたいな製品を見たことがあり、HT2対応クランクでいけることは理解できました)
突然のコメントで失礼いたしますが、どのようにカンパは取り付けるのか教えて頂ければ幸いです。
madoneへカンパクランクは専用のスペーサーさえあれば
そのまま取り付け可能です。
TREK社自体はフレームのみの販売を許可していませんので
販売元のショップでしたら専用スペーサーの入手と
正しい組み付けをしてもらえると思います。
madoneへカンパクランクは専用のスペーサーさえあれば
そのまま取り付け可能です。
TREK社自体はフレームのみの販売を許可していませんので
販売元のショップでしたら専用スペーサーの入手と
正しい組み付けをしてもらえると思います。
yamamoko様
大変ご丁寧な回答ありがとうございました。
今度は掲示板の方が返信できなかったので、
エラーを覚悟でここに記載させていただきます。
今度projectOneでフレームセットを購入しますので、その際に頂いた情報を元にBBまわりだけの作業だけ相談してみることにします。
ありがとうございました。