フルクラムのレーシングゼロはUSB(Ultra Smooth Bearing)というセラミックボールを使用したベアリングを使用しています。
セラミックボールは硬いので、玉押しやボールレースが普通のコーティングだと寿命が短くなります。
お客様から、CULT(Ceramic Ultimate Level Technology)化の依頼を受けましたので、早速作業してみました。
以前にも何度も施工したことのある作業です。
ハブを開けたところです。見えているのがUSBベアリング。黒いボールがセラミックボールですね。
ボールレースをハブボディーから外しました。実際は圧入されているので、簡単には外れません。
黒いコーティングは硬度を上げる表面処理の色です。
左側のベアリングがCULTベアリング。右がUSBです。
CULTベアリングは玉押しとボールレースにクロニテクトRスチールと言って、表面を熱化学処理を施して強化してあります。
これによって格段の硬度と腐食に対する耐性を有したステンレス・スチールとなっています。
表面硬度が格段に上がる事で、硬いセラミックボールでも傷つかず、スムースに回る事が可能になります。
専用ボールレースを圧入して、組み上げるととてもスムースな回転をしてくれました!